火曜サスペンスの最後のほうで、犯人の女が、「20年前、ここであの男に会わなければ……」とかいうので、20年前ってどんだけ昔のことを恨んでるんだよと思ったことがあります。

 

今となっては、20年なんてあっという間ですね。

2040年、あなたは何歳ですか。

 

【成毛さんの予測】

テクノロジー

2030年、5Gどころか6Gが実現し、あらゆるものはインターネットに常時接続されるようになる。

自動運転が当たり前になり、2040年には空飛ぶクルマも可能になる。

無人店舗や再生医療、テクノロジーの進歩は、過去10年よりも今後10年のほうが進むだろう。

 

経済

2040年の日本は老人ばかりになり、国の財源が不足することは避けられない。

年金も破綻することはないが、今の若い人は十分な額はもらえないと思ったほうがいい。

株価はテクノロジーではなく政治が決めることになるので、どうなるかは予測できない。

インデックスファンド1択だそうです。

 

衣・食・住

18歳人口は8割まで減少、少子化で就職に学歴は関係なくなる。

先細りの日本では、シェアリングが不可欠になるそうです。

 

天災

温暖化が進み、日本ではコメが育たなくなる。

食糧不足が生じ、飢餓が蔓延すると、水や食糧の奪い合いで戦争になるかもしれない。

 

川の氾濫も頻繁に生じる。

河川は昔の形を覚えているといいます。

ひとたびあふれると、昔川だったところに水が浸入する可能性がある。

鎌田浩毅さんの「富士山はいつか必ず噴火する」という言葉も引用され、地震に対する警戒も必要。

 

おおむね、暗い予測なのですが、成毛さんはテクノロジーによって克服できると、さほど悲観していない。

 

『人新生の「資本論」』が述べるように、割を食うのは何も知らない庶民なんでしょうね。

必要なのは心配ではなく、備えです。

 

成毛さんの結論は、「国を忘れてこれからの時代をどう生き残るのかをまず考えるべきだ。どうすれば幸せな人生を送れるかに全エネルギーを注ぐのをおススメする」

 

生き残るためには、幸せになるためには環境に適応しなければならない。

生き残るのは優秀な人ではなく、環境に適応した人であることは歴史が証明している。

環境に適応するには環境を知ることが不可欠だ。(あとがきより)

 

成毛さんはこの本をもって、しばらく執筆をお休みするそうです。