築30年、19㎥のボロいワンルームで暮らし始めたのは、10年以上付き合った彼氏と別れたからでした。

 

ミニマリスト的な生活で、悟ったふりをしてみたり、お金の不安を打ち消そうと、節約大作戦をしてみたり、生活をよりよくしようとすればするほど、どんどん虚しくなって心底疲れ果てたといいます。

 

仕事も、恋愛も、人間関係も、全てに合格点以上を求め、全てを手に入れようとしていたというyorikoさん。

 

子どもの頃から、「1か100」

白黒はっきりさせないと気が済まず、グレーゾーンが許せない。

「こうでなければいけない」「頑張らなくちゃいけない」とクソ真面目に考えてしまうタイプ。

 

流せる言葉も流さず、一々反応して全力で受け止め、無駄な体力ばかり使って疲れ果ててしまっていたといいます。

 

ある日、オリジン弁当で買った豚キムチ、トッピングで卵もつけ、コーラもプラス、千鳥の「相席食堂」を見ながら食べていると、いつもより少しだけ贅沢な夕食がうれしくて、こんなことで十分幸せかもと気づいたそうです。

 

薔薇色の人生でなくても、カスミ草の人生。

だれかに押しつけられた目標を目指すと苦しいですね。

人それぞれの幸せがあるということをまたまた確認できる本でした。

 

お読みいただきありがとうございました。