内容は、読書に関する情報を全て1冊のノートにまとめなさいと、タイトルどおりです。
佐藤優さんも「読書の技法」の中で、「記録」「学習」「仕事」を時系列で集約するのが最も合理的とおっしゃっています。
(箱入り嫁さんが教えてくださった本をこそこそ読んでます)
言ってることは似てますが、こちらは普通の人でもできそうな内容。
読み物としてもおもしろいのです。
本にまつわるいろいろ、書評や帯、本そのものの、いいと思ったページのコピー。
何でも貼っていくのが奥野流。
ノートはA5です。
「ねぎま式」と題して、「○本の抜き書き」と「☆自分の感想」を書くよう勧められています。
○自分のコメントを書くとせっかく抽出した本のエッセンスに不細工な自分の言葉が混ざるように感じて嫌になったりする。
☆共感します。
○でも、僕はそこを堪えて、今の自分の言葉を書いておくことが大切だと思っています。
☆書評ブロガーの方には当たり前のことなんでしょうね。私はこれができていないと痛感しました。
筆者はあとがきで、「ものを書くというのはそもそも野暮なものですが、なかでも本の読み方を書くほど野暮なことはないでしょう」と言っています。
本の読み方の本を読んで感想を書くというのはさらに野暮ですね(笑)
「なにも本を最後まできっちりと読む必要はない。それよりも、どんなかたちであれ、その本がなにがしかの痕跡を自分に残したと感じるような工夫を講じることが大切なのだ。それには、著者名と題名、それに少しの引用、遭遇時情報などだけでも、とにかく読書日記をつけてみることが最も有効な方法なのである」(『うらやましい人』鹿島茂「2003年版ベスト・エッセイ集」日本エッセイスト・クラブ編/文藝春秋)
私にとって読んだ本をご紹介するというのはなかなか恥ずかしいことなのですが、恥を忍んで書くことにより、読書体験が深まっているのでしょうか。
それもこれも、読んでくださる皆様あってのことです。
いつも本当にありがとうございます。