①2014年に猛威を振るった危険ドラッグは、国を挙げて対策を講じたことにより、最盛期全国に215店存在した販売店を15年7月までに全滅させることができた。

 

②覚醒剤については、2016年に過去最高となる約1.5トンに達した押収量が19年も1トン超えを記録。4年連続で押収量が1トンを超える未曽有の事態に直面している。

 

③海外の合法化の流れを受けてか、大麻を推奨するような情報がインターネットに氾濫し、若者を中心に大麻事犯が急増、所持・使用のみならず、栽培事犯が増加している。

 

1980年に厚生省麻薬取締官(マトリ)として採用され、薬物犯罪捜査の第一線で活躍し、2018年に退官した瀬戸晴海さん。

瀬戸内寂聴さんの以前のお名前みたいと思ったのは私だけ?

こわもてのかっこいいおじさんなんです。(関係ない)

 

長年、マトリとして活躍してきた瀬戸さんにも、近年の状況は想像できなかったといいます。

インターネットで取引され、仮想通貨で決済される。

血で血を洗う抗争は昔の話で、今は犯罪組織も協力関係を築き、お互い利益を上げるようになったというのです。(Win-Winか)

 

薬物なんて関係ない、と思っていましたが、薬物使用者の起こす事故や犯罪に巻き込まれて、命を落とす一般市民もいます。

若い人が危険な薬物との認識もなく、常習者になっていくということもあるでしょう。

 

何より、現状をたくさんの人に知ってもらうことが、薬物を撲滅する第一歩。

そのために本書を著したとおっしゃっています。

マスコミはもっと取り上げてくれって。

 

日本は、高額で売れ、需要が高い、「覚醒剤の一大マーケット」なのだそうです。