アフリカン・アメリカン(アメリカの黒人)の先祖は奴隷だった。

農場主は奴隷を増やすため、女奴隷と関係を持った(それだけじゃないでしょうけど)

その子孫はだんだんと色が薄くなったが、白人社会には受け入れられなかった。

自らの出自を隠して白人社会に入った者も、白人社会での安寧は得られず、黒人社会に戻ることもできず苦悩した。

自分本来の姿を隠して生きることの精神的負担は計り知れないのだ。

 

人は「他者」を定義することによって、自分自身を定義する。

 

アメリカで今なお行われる、黒人に対する暴力。

目を覆いたくなるような報道がなされますが、奴隷制度という問題が根っこにあるのですね。

それは他者を人間とも思わないことによって正当化された暴力。

 

生まれながらの人種差別主義者はいない

胎児のときから性差別主義的な傾向があるわけではない

講義や教育ではなく

前例によって「他者化」を学ぶ

 

自分の中に人を人とも思わない気持ちが隠れていないか、ちょっと考えさせられました。