日本国憲法

 

全文をちゃんと読んだことありませんでした。

前文すらまともに読んでいない。

 

日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓う

 

えー日本国民、私のことじゃん、知らなかったよ~

というわけで、学校で憲法の全文ぐらい読ませる時間があってもいいんじゃないかしら。

今はあるのかな。

 

付録として、終戦後、憲法制定に携わった幣原喜重郎首相へのインタビューが収録されています。

亡くなる10日前に平野三郎氏が聴取し、後に憲法調査会に提出された「幣原先生から聴取した戦争放棄等の条項の生まれた事情について」というものです。

 

平野氏は問います。

「第9条の意味が分からない。占領下での暫定的なものなのか。いずれ改正するものなのか」

 

対して、幣原氏

「そうではない、あれは一時的なものではなく、長い間僕が考えた末の結論というようなものだ」

 

平野氏「軍隊のない丸裸のところへ敵が攻めてきたら、どうするという訳なのですか」

 

幣原氏「それは死中に活だよ」

 

 

この「死中に活」という言葉の意味が説明されていくのですが、人類史を遡り、政治、自然科学、進化論、なぜ戦争が起きるのか、生存競争か、人類はいずれ滅びるのか、その流れを止めることはできないのかと―本当に深い思考は幅広い知識からしか生まれないということを痛感させられます。

 

 

共産主義についての考察もお見事

 

この時代にもうかなり先が見えているのです。

 

幣原氏が日本について、人類について考えに考えて出した結論

 

憲法9条

 

 

も一回読も