渋谷にある劇場「シブゲキ」で木戸邑弥くん主演の「有毒少年」を観てきました。


ざっくりあらすじ。

15年前、世界の終わりにただ一つだけ残された都市、ヘブンズパレスに、生まれた時に両親に地下水路に捨てられた、毒の空間でしか生きられないひとりぼっちの有毒少年と、生まれたときから無菌室で育てられて外の世界を知らない無毒少女(サリー)。

二人は会ったことのないお互いの存在に引き寄せられていく。

そしてその世界はすべての人が自分の名前を忘れてしまっている。

なんの為に?なにによって?有毒少年HPへゴーゴゴー!


ネタバレっぽくなりますよ。気を付けてください。


衣装も照明も、ストーリーも音楽もすべてが幻想的でした。もろ、私の中でどストライクな世界観でした。


悲しいけど優しい世界。


優しくて胸にキュンと毒が刺さる。


時空が交差するので1幕は途中で頭がついていかなくて、あれ?なんでこの人ここにいるの?とか、え?この人ってなんだったっけ?と頭がショートしそうになります。(2幕でカチッとハマるんですけどね。)


有毒少年の毒(黴)の世界を象徴するかのように舞台全体が黒みがかった青が基調になっていて不思議な空間を醸し出してます。

主役のゆーやくん演じる有毒少年がとってもピュアで淋しくて、孤独で、泣ける。

「僕、花を見てみたいんだ。」どわーっ!。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。

動きがしなやかだし、なんだろな、よくわかんないけど計算してない魅力が彼にはあるのです。



照明もすばらしくて、四方八方に後光が指したり、あ、でもネタバレになるからこれ以上は・・・。(気になりますか?気になるなら観に行ってー!!)



脇を固める俳優さんたちもすばらしくて、シルビア・グラブさんの魔女は貫禄バリバリだし、三倉茉奈ちゃんは影の準主役というくらい重要だし(衣装がかわいいんだ、これが。)、中でも蝙蝠さんの姜暢雄さんはちょっとジョニーデップみたいなキャラで存在感がありました。

今日、こうもりさんの「オッケー!」を人の前でやってみました。ちょっとびっくりされた。( ´艸`)


ごめん、ネタバレになるのでこんな感じにしか書けないんですけど・・・。


最後は涙がボロボロこぼれて、いや、私、そんなつもりで観に来てないんですが、どうしましょう?ってことになってました。(風邪ひいてたからなんですけど、マスクして顔がほとんど見えない状態で行ってよかったです。)

深刻になりすぎず、笑う場面もたくさんあって、とても贅沢な時間を過ごすことができました。

私は今回1回だけだけど、この舞台、何度も観るとより深く感じることができると思います。ホント、オススメ。


東京公演は11月26日まで。その後大阪公演があります。

お時間がある方はぜひ!

あ、そうそう、シブゲキのソファ、ふわっとしててめちゃめちゃ座り心地がよかったです。(°∀°)b


ではでは。(・∀・)