赤坂の草月ホールへ舞台「愛が殺せとささやいた」を観てきました。


Studio Lifeの松本慎也さんが出演されるので、見たいなーと思って。


ミステリーでした。


ざくっとあらすじ。

昭和30年代、明日の朝、引退記者会見を開く予定の国民的大女優が自宅で何者かに殺される。

最初は物取りの犯行かに見えたのだが、その女優、水沢アキさん演じる鶴田愛子に近しい人間の犯行が浮かびあがる。

愛子の事務所の社長か?同棲していた脚本家か?事務所の社員でもある愛子の甥か?甥がマネージャーを務める若手女優か?それとも・・・?


(ここからネタバレあり。スリル・ミーのネタバレもあり。お気をつけあそばせー!!ってか観てない人は読まないでー!!)

おもしろかった!

みーんな登場人物がひと癖もふた癖もあって、みーんな愛子を殺す動機があるんです。

みんなびっくりするような隠し事があって、想像の世界の話なのか、事実の話なのか途中でだんだんわからなくなってきます。ちょちょちょっと待ってー!!ヽ((◎д◎ ))ゝ一旦、頭を整理させてくれない?と何度言いそうになったか。どんでん返しが多すぎて、頭がかなり混乱します。(@_@)

うにうにうに・・・誰が誰だかわかんなくなってくるし・・・。


でも!おもしろいの!!


ミュージカルで「スリル・ミー」を観て、ストレートプレイで「愛殺」を観て、初秋の9月はミステリー月間です、私。ヽ(゜▽、゜)ノ


題名の「愛が」って抽象的な「愛」だと思ってたら「愛子さん」の名前の「愛」だったのね。

と思いつつ、でもやっぱり愛をものすごく求めての殺人っていう意味では、抽象的な「愛」だったのかな?


「スリル・ミー」もスリルを味わいたいからの殺人ではなく、「愛」を一人占めしたいが上の殺人だったわけで・・・。


誰かを好きになる、それが男女の関係だったり親子だったり、友達だったり兄弟だったり。

いろんな関係があるし、考え方も人それぞれなんだけど、自分以外の人を独占欲で自分のモノにしようとすること自体が間違いの根源だよなーと二つの作品を見て思う。


独占欲ってことは相手の気持ちを考えずにただただ自分のことだけを考えた感情なわけで、それは「愛」と呼べるのかな・・・?


まあ、もちろん私にだって独占欲もあれば嫉妬だってするし、ドロドロした部分がたくさん渦巻いちゃったりしてることもあるけど、でもやっぱり好きな人には自由に笑顔で幸せでいてほしいと思う。


私自身、あーしろこーしろって言われるの、好きじゃないし縛られたくないし。


でも本当に好きな人が私の手の平からするりと抜け落ちて、私の人生から見えない場所に行ってしまう寂しさと悲しみっていうのはもうそれは人生終わってしまうんじゃないかっていうくらい身が引き裂かれる思いだっていうこともわかるわけで・・・。

ともすれば、今まで私に注がれていた愛情とか笑顔とかいろんなものが、今度は別の誰かに注がれるってことにもなるわけで・・・。彼がどうするのか、っていうのが想像できるからこそ怒りも倍増してくるし。

そうなると、相手が去っていきます。じゃあ、笑顔でさよなら。幸せになってね、ニコッ。(^-^)/ともできないよねー!!。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。


もしそれができたのなら、私、相当いい女だな。(°∀°)b



あー、こうなってくるとやっぱりこのテーマ、相当難しいですね・・・。


難しいからこそ、舞台にもなるのか・・・。


こんなにいろいろ考えてしまう二つの舞台、やっぱりいい作品なんだと思います。


レポっていうより完全に感想文ですね、私の場合。(°∀°)b


「あいころ」おすすめでーす!(^∀^)/