珍妃の井戸 (講談社文庫)/浅田 次郎
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ちょっと前に紹介した本、「蒼穹の昴」の続編というか、番外編というかの「珍妃の井戸」を読みました。


西太后の甥、光緒帝が一番愛していた側室の珍妃(ちんぴ)が義和団事件の際、何者かによって井戸に投げ込まれて殺された事件。

7人の証言者をたどっていくけれど全員の話が全て違う。

見目麗しく、聡明で皇帝の寵愛を一身に受けた珍妃は一体何故、誰によって殺されたのか?という話。


面白すぎて、一気に読んでしまいました。

そして最後に切なくてギュッと胸をつかまれました。

芥川龍之介の「藪の中」みたいに全員が自分の都合のいいように話を作ってしまうのですが、それがまたどれもこれも信憑性があるんです。

なんかね、どう言葉にしたらいいのかちょっと思い浮かばないくらいおもしろいです。

中国の歴史に興味がない方でも絶対にイケルと思いますよ。


珍妃、満州の風になったのかな~。


おすすめ!!ヾ(@^(∞)^@)ノ