えーっと、過去に3回、ミャンマーに行ったことがあります。(ビルマね、ビルマ。)

最初に行ったときは26歳か27歳のとき。

いろんなことにしばられている自分が嫌で変わりたくて一人で行ってきました。

ミャンマー第2の都市、マンダレーです。

(向こうに知り合いがいたので、行き帰りが一人ってだけなんだけど。)


何もかもか新鮮で、それでいて日本がどれだけ物質的に恵まれているか、また、日本がどこかに置いてきてしまったものがミャンマーには残っていたりして、毎日がカルチャーショックの嵐でした。


それでね、ひとつ自慢。

私、男女問わずそのミャンマーでものすっごく大人気だったんですよ!っていうのも、当時ミャンマーで2番目(1番じゃないのが微妙ですが。)に大人気のナンダー・ラインという女優さんに似てるっていうことで、

もうあっちへ行ってもこっちへ行ってもちやほやされたんです。


道を歩けばすれ違う人に振り返られるわで、私の一生のうちの「ちやほや」はこの2週間ですべて使い果たしました。

後にも先にも、今まで生きてきた中であんなにちやほやされたことってないです。


で、話を戻しますね。

ある日、私がお世話になっていた場所で日本語教室をしていて、そこに通ってくるミャンマー人の子たちとお茶をしたりする機会があったんです。

みんなでちやほやしてくれるから、私も質問攻めでした。

「結婚してますか?」と「彼はいますか?」とか。

当時つきあっている人がいなかったので、適当にはぐらかしつつ、私から逆に

「みんなはどんな人がタイプなの?」と聞いたんです。


みんななんて言ったと思いますか?




「親孝行な人。」



こう言ったんです。

ガツーンとやられた気がしました。

すごいでしょ?!

日本だったら、「かわいい人」「かっこいい人」「やさしい人」とか、「お金持ち」なんて出てきそうじゃないですか?

でもミャンマーの子達は違うんです。親を大切にする人なんです。


もう感動というか、なんというか、思いもよらなかった言葉が出てきてなんだか涙が出そうになりました。

本当に素直なんですよ、向こうの人たちって。


「ナンダー・ラインってどんな顔の人?」って聞いていたら、

私が帰る日の前の日に、お世話になった女の子の妹たちが大切にしていた紙の(たぶん何かの付録であろう)ブロマイドを何枚も何枚も持って来てくれたり。

「よくブルーの服を着ていたから、好きな色だと思って。」と言って、とても鮮やかなブルーのミャンマー織のバッグをプレゼントに持って来てくれたり。


思いだしたらまた泣けてきた・・・。


あれからずいぶん経つんだな~。

ヤンゴンとパガンには行ったけど、マンダレーにはあれから足を運んでません。

あの子たちはあの素直なままでいてくれてるのかな。

いつかまた行きたいです。


その「親孝行する人」って言った男の子は日本語をすごく勉強して、一度国費で日本に来たんですけど大阪だったので会いに行けなかったんですよね。


みんなに会いたいな。

絶対にいつか会いに行くからね!