- とける、とろける/唯川 恵
- ¥1,470
- Amazon.co.jp
読み終わった後、どっと疲れました。
図書館で結構予約されていたので、なんとなく予約して一昨日借りてきました。
唯川恵さんって、私が中学生のころ、集英社のコバルト文庫で友達がよく読んでたなあと思って。
私は氷室冴子さんの「なぎさボーイ」や「なんて素敵にジャパネスク」とか新井素子さんのSF系小説の方が好きでした。
おぉ!なんか時代を感じるなあ。
9つの短編小説ではっきり言うと、かなりエロい!
エロさ加減にまずビビりました。
そして、すべて私とほぼ同年代の普通の女性が主人公で、
なにかしら心にひっかかるものを抱えています。
小説ってまず人の内面をえぐるから暗くなって当然なんだけれども、
共感できるような・・・できないような・・・うーん。
友達で彼女たちのような人がいたら、私の方が頭抱えちゃうな。
でも、30代で独身でも、結婚して子供がいても、
傍目には幸せそうに見えても、本人は満足していなかったり、
友達からは彼がいない不幸な30代独身女に見えても
本人は周りの評価なんてどーでもよくて彼女の価値観で生きていたり・・・。
30代って、本当によくなるか悪くなるか自分次第だなあって、思います。
すごいブランドバッグを持っていても、なぜか偽物をもっているようにしか見えない人、
1000円くらいのTシャツを着ていても、とっても素敵に「どこのブランドですか?」って思わず聞いてしまいたくなる着こなしをしている人。
それって、外見も努力だけど、結局内面を磨くしかないんですよね。
官能小説から自分磨きってどういうことだろうとちょっと考えてしまいました。
ぼよよーん、さっさとお風呂に入ってまた明日は仕事だ!