私は結構、学園生活を楽しんだ方だと思う。
とくに、高校3年生の一年間は最高だった。
3年進級の新教室で、気の合う友達が3人できた。
私達四人はいつも一緒にだった。
時間目と時間目と間を抜け出して
ラーメンを食べに行ったり
そこで先生に出くわし、
お互い気まずい思いをしたり(笑)
教室に戻ったら、すでに授業が始まっていて
中に入れてもらえなく、
しかたがないので、近くの工場の人の
バレーボールに飛び入りで参加したり。
再び教室に戻ったら、なぜいなくなったと
こっぴどく叱られた。
そんなとんでもないことも、
四人揃ってだと、楽しかった。

中間試験を前に、3人のうちのひとりが
我が家で試験勉強がしたいと言い出した。
「えっ!」と思ったけど、それもいいかもと
思い、私達は2台の自転車を相乗りして
我が家に向かった。
母にいきさつを話したら、
すんなりOK してくれた。
私達は、まず気分をすっきりしようと
言うことになって、銭湯に行くことにした。
午後2時の銭湯。誰もいない一番風呂である。
貸切り状態の風呂で私たちは童心に返ってはしゃいだ。
家に戻り、さて勉強となるのだけど
風呂遊びに疲れ、しばし休憩。
そのうち母が夕食を伝え、
食後は勉強どころか女子会となり
夜は更けていく。
疲れきって、試験勉強など
ぶっ飛んで、爆睡。
何の意味もなかった我が家での合宿だった。
いま思えば、母の寛大な神対応に
感謝、感謝である。
母さん、ありがとう。