私が高校生の時、母は子宮筋腫になり
産婦人科病院に入院した。
その2~3日後に、父が旅先から帰ってきた。
母の入院を伝えると
「そうか」と頷くだけだった。
私はそんな父をみて
「お見舞いに行かないの?冷たいね」
産婦人科病院に入院した。
その2~3日後に、父が旅先から帰ってきた。
母の入院を伝えると
「そうか」と頷くだけだった。
私はそんな父をみて
「お見舞いに行かないの?冷たいね」
と批難した。
それから数日してから、私は母を見舞った。
その時、母は
「突然、父さんが来てびっくりした❗」と言う。
私は、母が驚いたこと自体が不思議だった。
当時、夫とは言え、男性が婦人科に訪れることは、はばかれるものがあったという。
いまでは、そんなこと男女差別も甚だしいものだが。
そんなある種のタブーを犯しても
父が母の入院する産婦人科病院へ行かせたのは
妻への愛だったのか
娘への愛だったのか
知るよしもないが
父の想いだったのは、確かだ。