
ある日の朝、午前の仕事の準備を終えまったりしていると先輩からケータイにtelが。
ちょっと裏の通路まできてくれよ!!
まさか人目につかないところでフルボッコにされるのか・・・
指定された場所へ行くと弱弱しい泣き声をあげる例のネコちゃんが。
先輩がいうには段ボールのきれっぱしがヨタヨタ歩いてくるのでなんだと思ったら
例のネコちゃんだったとのこと。左半身に取り持ちのようなベターーーッとしたものが
付着してその上に段ボールのキレがひっついていたのでした。
ベターーーッとしたものは多分ネズミ捕りようの罠だと思う。それにネコがかかるとは。
最近僕らが大っぴらにエサを上げられなくなったのでいろいろな所へご飯を求めて
移動していたのだと思う。やっぱり生きていくために必死なんだろうな。
先輩と二人で少しづづそうーっと毛を抜かないように段ボールをはがしてあげたのだけど
あの姿でここまでくるのに相当つかれたのだろう。いつもより元気がない。
弱弱しい姿がとてもかわいそうで車に隠しもっていたエサをそっと与えてみた。
少しでも元気になってほしくて。
そしてその日の夕方・・・
僕が職場にもどるともうネコちゃんの姿はなかった。救世主が現れたのだ!!
仕事場の若手Hクンがかわいそうで見ていられないと彼の家に連れてかえったそうだ。
あのベタベタは水で洗ってもとれないので灯油で洗い流したのだと。そしてその次の日は
風邪をひいたのかクシャミをしていので医者につれていったという。
やさしいしじゃないですか。なかなかできることではないですね。
職場にこんな有志がいたなんて・・・
さて・・・その後
風邪ひいていてまた外へ返すのはかわいそうだからとしばらくHクンの家で保護され
ていたネコちゃんですがあれ以来僕はその姿を見ていない。
そのままHクンの家の家族に迎えられることになったようです。
めでたしめでたし。