前回の記事を書いていて思い出したんですけど、

医療職じゃない友達に、

患者さんに叩かれた、蹴られた〜って話をしたら、

それって精神科だからだよね?

って言われることが度々あるんですけど


全然そんなことないから!って即答します。



確かに、精神科は幻覚妄想状態の人もいるし、危険手当がつくくらいの認識はされてると思う。

でも、みんな攻撃には常に備えてるし、暴力に対する知識がある。

だから、誰か暴れたら誰かが必ず来てくれるし助けてくれる。

そういう意味ではある意味、安全確保に対する感度も高いかもな〜とか思います。


でも、暴れるのは

認知症高齢者のほうが格段に多いし、頻度も多い。

病院に入院すると環境が変わるので、患者さんも不穏になりやすい。


治療が必要なので、患者さんが嫌がることもある程度はしないといけない。

そうなると更に不穏になる。


当然、患者さんも身を守ろうとしてるわけですから、全力で来ます。

叩かれる、蹴られる、噛みつかれる、掴まれる、唾をはかれる、

そのくらいは、認知症高齢者相手にしている職場の方は誰しも経験していることだと思います。

食事や排泄物投げられることもある。


でも、高齢者の方って、骨も脆いから攻撃を止めるのも気を遣う。

ちょっと力加減を間違えると折れちゃうから。


そうなると止めきれなくてただ数発殴られるみたいな構図が出来上がるわけです。



看護師、介護士さんの高齢者への暴力事案が起きるとニュースに流れます。

もちろん、暴力はダメです。

ですが、ニュースにはならないけど看護師も、介護士さんもみんな、精神科に限らず攻撃をたびたび受けながら仕事してるって知っててほしいな~と思います。

医療職で、認知症高齢者に出会わない職場なんて本当に限られているので。



※紹介※

暴力防止プログラム(CVPPP)

院内暴力に対する対応方法やそもそも暴力をふせごう、減らそうというプログラム


ユマニチュード

認知症高齢者ケアの方法。

最近良くニュースとかでも聞きますよね。