看護師の仕事の1つに、医師の処方した薬の管理、与薬があります。
薬には定期薬と頓服薬があって、
定期薬は飲む時間、内容が決まっている薬
頓服薬は症状にあわせてある程度は自由に飲んでもらうことが出来る薬です。
自由に、とはいってもどういうときに使ってください、1日何回までです、何時間は空けて内服してください、とかは全部医師の指示に従ってます。
医師は患者さんときちんと話をして薬の追加、増減をしてると思います。(これ大前提。これしてない医師はちょっと論外)
インフォームドコンセント(説明と同意)は基本ですからね。
看護師の仕事は、薬の管理と与薬なんです。
どういうことかというと、看護師に、これ今日は飲むのやめときましょうか~とか、これ、飲まなくていいですよ~とかいう権限は全くないんです。
一番困るのは主治医が帰った後に、この薬は飲まない、といい始める患者さんです。
私たちの判断では良いとは言えないのです。
明日、ちゃんと主治医にいうから!
だから今日は飲まない!
そうじゃないんです。
明日話すなら今日は飲んでもらわないと困るんです。
明日、医師が飲まなくていいよって絶対言うとは限りませんよね。
絶対飲まないといけなかったってなった場合にどうなるか、です。
そりゃある程度は、看護師もこの薬は飛ばしても大丈夫だよな…とか、いや、これ飲まないとまずいでしょ、って心のなかでは思ってるんです。
そもそも飲みたくなかったのよ!
でも先生にいい損ねたのよ!
何て言われることありますけど
看護師にそんなこと言ってもぶっちゃけ無駄なんです。
私たちが困るだけです。
もしかしたら医師には言いづらいけど
看護師には言いやすいとかがあるのかもしれないです。
変わりに医師に相談することは出来ます。
主治医がいる時間に言って下されば。
ただ、結局、また主治医と患者さんが話し合って、になるので同じ事を繰り返す方がいます。
極論を言います。
自分の気持ちを伝えれない、言いづらい医師
なおかつ、飲みたくない薬を出す
そんな医師は変えた方がいいです。
医師の治療が正しいか、正しくないかは関係ないです。
患者さんが納得できないのであれば、そこに治療的関係は成立しないんですから。
入院中だけ看護師さんが言うから飲んでるけど、退院したら飲まないよ、なんて患者さんもいます。
看護師の仕事的には入院中だけでもきちんと飲んでくれるのはありがたいんですけど、これも意味ないんです。
結局退院してすぐまた悪くなって再入院ってことになるわけです。
入院中だけが治療の全てではなく、治療は長期的なものになる場合が多いことを考えると、きちんと話し合いが出来る医師に診てもらうことをオススメします。