おはようございます
内藤です

 

第130回のテーマは
「美学」

 

昨日のレッスン後

 

「明日のメルマガ何書こうかなー」
「小野コーチ、何か書いて欲しいことある?」

 

「えー、そうっすねー」

 

あれでもない
これでもない
テニスのこと
時事的なこと

そんなことを言っているときでした

 

「あ、もうすぐあれじゃないですか」

 

「えっ、何かあったっけ?」

 

この後です

この後の小野コーチの一言に
不覚にもシビレてしまいましたよ

 

彼はこうきました

 

「あれですよあれ」


「ローランギャロス」


ロ、ロロロ・・
ローラン
ギャロス

 

そう
全仏オープンです


全仏でいいやん

 

まあ、ウィンブルドンはね
全英っていうより
ウィンブルドンの方が普通です

 

あとは・・
全豪、全米・・・

 

全仏でいいやん

 

ローランギャロスて

 

オシャレか


っていうね
小野コーチを茶化す話ではないんです

 

それだと私もシビレません

 

全仏オープンは
全仏とは言わないですね

 

ローランギャロス
もしくは
フレンチ

 

自然と出てきます

 

何かかっこいいから
とか
横文字をひけらかす
的な感覚ではない

 

我々テニス人の美学

 

そう、美学なんです

ローランギャロスと言うことが


あ、ローランギャロスってね
全仏オープンが開催される会場名
由来は人名
有名なパイロットからきているらしいです

 

小野コーチが
ローランギャロス
と口にしたとき

ハッと美学を感じたんです

 

いや、ありますよ
小野コーチってね
ちょいちょいそういうところが・・

 

無駄に発音のいい横文字を並べたり
塩を高い位置から振ったり
ビールなのに高い位置から注いだり
ワンルームの部屋にカウンターテーブル置こうとしたり

そういう感じのタイプではあるんですよ

 

でも違うんです

 

ローランギャロスと言ったときに感じたものは

やはり「美学」

 

テニスを生業にする者の通すべき筋

 

そんなところまで感じました

 

もしかしたら
いや、おそらくね
言った小野コーチ自身も気付いてはいないでしょう

 

それが美学から来るものだと

 


私はよく言うんです

 

何でもそうですが
とりわけ仕事


仕事に絶対に必要なもの

 

それは美学

 

美学なき仕事に
人の心を動かす力はないのです

 

何の仕事でも
一本筋が通っている
そこに美学が存在する
そんな仕事が人を惹きつけるのです

 

これは「こだわり」とは別です

 

こだわりと美学は似て非なるものです

 

こだわりは少し押しつけがましい
というか
強制を強いるというか

 

美学は覆います
周りの人を惹きつけます

 

同じことをしていても
こだわりは窮屈感を与え
美学は信頼を得る


例えば
寿司職人がね

 

このマグロの寿司に醤油はいらねぇ
そのまま食べな
これがうちのこだわりだっ

 

何か押しつけ感があります

 


寿司はまず素材
そして握りの技
素材本来の味を活かす握り
どうぞ
もしよろしければそのまま召し上がってください

 


していることは同じ
している人の心持ちが違うだけです

 

こだわりを持つ人と
美学を持っている人

 

その心の内に
その心底に
美学を持っている人

 

そんな人に人は惹かれる
そんな人の成した仕事に人は心を動かされるのです

 


小野コーチには美学があります

 

私がそれを感じたということは
間違いないでしょう

 


美学

 

皆さんにはありますか?

 

仕事
家事
育児
テニス
そして人生

 

こだわりではなく
美学

 

是非これを持って頂きたいものです

 


今日は大の字ジャンプを美しいフォームで
これは私のインストラクターとしての美学です
何の動作でも美しく
指先まで伸ばしてピタッと着地を決めましょう