おはようございます
内藤です

 

第125回のテーマは「団体戦」

 

日曜日
ちょっとした団体戦をしたんです

 

アカデミーとジュニアSの合同練習会

 

5人1チーム
ダブルスとシングルスをして
勝ったチームは連続で試合が出来て
負ければランニング

 

アカデミーの子がね
しっかりチームを仕切って
率先して盛り上げてくれるんです

 

素晴らしいことです

 

普段、一人ではおとなしい子も
下の子に声をかけ
チームをうまくまとめようとしたり
プレーで声を出して引っ張ってくれたり

 

アカデミーの上の子にとって
有意義な取り組みだったのですが・・・

 

もっと特筆すべきは
ジュニアS
その下の子ね

 

はっきり言うと一番下っ端
怜輔君と柊平君

 

仕方ないんです
今期からジュニアSで始めたばかり


学年も3年生で一番下です

 

よく頑張る子たちなので
普段から一生懸命しているのですが

 

団体戦をしているときは
まあ、目の色が違うとはまさにこのこと

 

拾うんですよボールを


何とか相手コートに返すんです


フォームはめちゃくちゃですよ
バランスもぐしゃぐしゃ
そんなことはお構いなし


意地でも相手コートに返す

 

絶対届かないボールにも
凄まじいダッシュで飛びつくんです


いや、全然届いてはいないんですよ


それでも手を伸ばす

 

普段は小さい声しか出ないのに
「ぅおーっい!」
「おらー!」
「カモーン!!」
一番大きな声を出しているんです

 

カモーン!とか
あの二人から聞いたことないですからね

 

そんな二人の活躍もあって
その二人がいたチームがずっと勝っていました

 

実力的にはかなり劣るその二人がね
アカデミーの強い子にダブルスで勝ったりもしたんです

 

まあね
りお君とつばさ君がもっとしっかりしろよ
っちゅう話なんですが・・

 


でもそういうことなんでしょう

 

やはり団体戦
チームメイトに迷惑はかけられない
自分も何とか力にならないと

そういう純粋で強い思いが
怜輔と柊平を動かしていたのでしょう

 

面白いことにね
一番びっくりしていたのは本人たち

 

やってるときは必死ですが
終わってから聞くと

 

「うわ、僕ってこんなに出来るんだ」
って感じだったそうです

 

普段からしろよ
ってことではあるのですが
なかなかいつもから
そんなモードにはならないですからね

 


テニスは個人戦
シングルスでは誰も声をかけてくれません

 

自分で自分に声をかけ
自分のために
自分を支えてくれている人のために
大好きなテニスのために

 

自発的にそんな思いを抱いて
しっかりファイトすることが必要です

 

団体戦の高揚感は一時的

だけど
その子の能力アップや
能力に気付かせてあげる
という意味では非常に有意義なアプローチですね

 

ダッシュなんかもそうですね

 

トレーニングでダッシュをしても
やはりどこかで全力を出していない

 

自発的にしてもらうのが理想ですが
なかなかそういかない時もあります

 

そんな時はリレーですね

リレーをすれば
みんなすごいダッシュをしてくれます

 

ちょっとしたチーム戦にすれば
全力を出してくれます


まあ、あとは遊びにしてもいいですけどね

 

鬼ごっこにするだけで
めっちゃダッシュしますからね・・


選手たちがいかに全力でプレーするか

そのきっかけを作るアイデアや声かけ、雰囲気作り

 

私たちコーチの役割で重要なことは
そこなのかもしれません

 


今日は団体戦
子供や部下に「これやって」ではやる気も出ません
家族みんなで掃除
チームみんなで資料作り
何時までに仕上げる
ここまでの状態にする
目標を持ってみんなで取り組めば
それぞれが力を発揮するものです