おはようございます
内藤です

 

第114回のテーマは
「する側の視点」

 

火曜日ね
午前半休を取った日


1本目のレッスン
レディースのクラスを自主練習にしたんです

 

急で申し訳なかったのですが
中止にするよりはいいかなと思いまして・・

 

あとはもう一つ
別の狙い


生徒さんに気付いて欲しいことがあったのです


自主練習といっても
一応テーマを持たせました

 

メニューも決めた状態で
球出しはこれとこれ
ラリーはこれとこれ
それぞれこういう意図を持って取り組みましょう

と具体的に指示したので
自主性を育むというところはなかったです

 

ただね
ラリーの意図、その指示の中に


相手の練習になるようにしなさい

また
ローテーションや時間管理をきちんとしなさい

 

と、コーチの役割をそれぞれが意識するように仕向けたんです

 

そう
私が自主練習で気付かせたかった狙い

 

それは
レッスンをする側の視点を持つこと


それがテニスでは重要だということ

 

そこに気付いて欲しかったんです

 

普段皆さんは
レッスンを「受ける側」です

 

それはそうです


レッスンを受けることで
コーチからショットやポジション、テニスの何たるかを学ぶわけです

 

しかし
テニスというスポーツ
テニスに限らずでしょうか

 

レッスンを受ける側、にしかならないことには
大きな落とし穴があります


自主性の欠落

 

そして

周りを見る
他人を思う
場の空気を察する
という全体への配慮の欠落

 

 

レッスンを受ける側としてはそうでしょう

 

お金を払って来ているので
周りに気を遣ってばかりいる場合ではありません

 

皆さん大人なのでね
マナーや受講態度
そこは気を遣われていますよ

 

でも根っこの部分では
「自分が」「自分が」です

 

私はそんな・・・

 

なんて思っている人も

 

例えば
コーチとするマンツーマンのラリーをね

自分だけが回ってこなかったとしたら?

 

えー?
ってなりますよね?

 

どうして?
私だけ損してるじゃないのよって

 

まあ、それが当然です

 

レッスンを受ける側として、そこにいる限り
本当の意味で
「周りを見る」
「場の空気を読む」
「他の人が何を考えているか洞察する」
「自分以外の人のプレーを知ろうとする」

そういうね
自分のショットや動き以外の
テニスの試合をするうえで重要なこと

 

そこについて目配りや気配りをすることってないんです

 


でもね
皆さん言うんです

 

相手をよく見なきゃ
試合の流れを感じなきゃ
ペアとの連携、距離感をよくしなきゃ
自分のショット以外についてもっと考えるようにしなきゃ
って・・・

 

レッスンを受ける側にしかいない人は
本質的にそこが育まれない

 

レッスンをする側になると気付かされます

 

現に今回、自主練習に参加した方全員が書いていました

 

あ、書いてもらったんです

練習後にレポートを


球出しが難しい
相手の練習になるようなプレーが出来ない
時間配分が難しい
ローテーションが上手くいかない
等々


レッスンをする側の方がテニスの総合力が必要とされる


それは当たり前


だからコーチはコーチとして存在意義がある

 

言い換えます

 

レッスンをする側を練習した方が
テニスの総合力が身に付く
テニスのレベルが上がる


ということです

 

そこに皆さん気付かれていました

素晴らしいです


まあね
それを上手く仕向けた私のやり方が秀逸でしたね

 

・・・

 

はい、すみません

 


レッスンを受けることもいいでしょう


よりよく学ぶ姿勢
それも磨くべきです


学び方がいいとレベルアップ出来ます

 

しかし、もう一つの視点

レッスンをする側


上手く人に伝える
場をコントロールする
目配り気配りを磨く

 

その能力がテニスという対人競技では重要なカギを握っているのです

 

レッスンをする側の視点に思いを向けてみてください

 


今日はコーチをチェック
どんなタイミングで球出しをしているか
人によって変えたりしている?
ローテーションはどうか
番号には何か狙いがある?
言葉遣いはどうか
人によって敬語だったりタメ口だったり?
よーく観察してみましょう
場をコントロールする
人をコントロールする
という一端を知ることが出来るはずです