某日、私の働く病院では新しい院長を迎え入れることとなりました。
経営側はより良い病院を目指し、環境整備を行っています。

現場の意見を聞き入れてくれるわけですから、以前に比べるととても働きやすい環境となりました。
自身でも入職してから業務改善をベースに働いていましたが、いち社員の働きかけよりももちろん強烈に進みます。

福利厚生の充実、ホームページの一新、医師の導入、PHSがスマホに変わり、電子カルテが導入されました。

一番有り難かったのは、ロールカーテンが遮光カーテンへ交換され、西日の眩しさから開放されたことです。



院長が変わり患者様は少なくなってしまったけれど、職員の働きやすさは倍増しているのではと思います。
誰かが行動を起こすとそちらに習ってすぐに反応が見えてくるのが、若い病院の強みです。
以前働いていたクリニックではお局様が許さないと思います。


このような取り組みに警戒し拒絶してしまう方もいます。
良い悪いに関係なく、“変化”自体を受け入れられず拒否してしまう事は勿体ないです。



他部署の方でしたが、当院で働いていく上で長期的に目指すものをうかがったことがありました。

その方の回答は、変化が目まぐるしく自身の仕事に不安を感じている、明日への原動力さえも危ういとのお答えでした。

ネガティブすぎる言葉に驚きましたが、良い変化と思っていた病院の動きが、職員への不安材料となってしまっている事に気が付いたのです。

その方はコミュニケーション能力が秀でていて、他部署との連携をしとやかにこなす方です。
人柄が良く、多方面から信頼を得ている方のように思えます。
私も幾度となく助けていただいていました。

そんな方も先行きに不安を感じ彷徨っているだなんて、また優秀な方が病院を離れてしまうのではと危機感のようなものを感じました。


きっと彼女はもっと評価されて良いはずだし、評価されれば働く事への活力となるのでは?
肯定し導く人がいないがために、答えの出ない悩み事に潰されかけている、そんな様子が見えました。


経費削減で少数精鋭が求められ、それぞれが重要な人材なのだと信じています。

自部署では幸いにも自己肯定感の高い方が多く、比較的満足度は高いように見受けられます。
ただの事務員としてではなく、売上に関わる重要なポジションであることを常に伝えています。
皆さん責任を持って仕事をしていますし、頼りになる方ばかりです。



まずは身近にいる方々の働き方改革。
そして安定した経営。


中病院の行く末は誰にもわかりませんが、ご縁があり入職した病院なので愛着をもって働きたいと思います。