5月21日土曜日

 
 朝の回診の時また「どうしますか?今日退院しますか?」
 と訊かれたがまた断る。
 管から溜まる液は、手術後は血の色をした赤だったけれどもう体液の色。
 昨日まではかなりの量が出ていたけれど、今朝はかなり少なくなった。
 これが20cc以下になれば管が抜けるみたい。
 なんとか管が抜けるまで病院にいたいな。
 看護士さんから今日は大部屋(4人部屋)へ移動しま~す、と告げられる。
 部屋番号を聞き間違え、キヨちゃんと同室だと勝手に勘違い。
 早速キヨちゃんに報告へ行く。
 しかしお昼過ぎにいざ部屋移動となった時に勘違いしていたこと発覚:(;゙゚'ω゚'):
 が、看護士さんが手配し直してくれてキヨちゃんの向かいのベッドへ引っ越し成立~。
 大木ボンドに似た人ともう一人の男性職員が荷物を全部移動。
 「あ、カッパ君も!」とカッパのぬいぐるみ(名前はカパチャ!)もちゃんと移動してくれた。
 快適な入院生活がさらに楽しい入院生活へ(^O^)
 こちらの病院、去年8月に建てなおしたばかりで4人部屋といってもかなり快適。
 一人一人のプライベートが確保できるように、
 高さの高いクローゼット等で仕切られていて個室っぽい。
 ベッド横の窓からは山と電車と武田薬品研究所の敷地が一望(笑)
 13時半頃Pちゃんが、15時頃に父が、16時頃にはニョロちゃんとファミレス、
 18時過ぎには近くに住む大の恩師であるS子先生がお見舞いに来てくれた。
 S子先生はダンナさんを食道がんで亡くし、
 今いる彼氏も去年大腸がんで手術し、
 同じく去年親しい同級生を乳がんで亡くしたという
 “周りの大切な人が次々とがんになってしまう”という運命の持ち主。
 がんの治療には結構詳しい。
 ニョロちゃんとも今までに何度も顔を合わせているので、3人で沢山話をして帰った。
 土曜日は面会時間が長いので、どの患者さんも以外にハード。
 夜はくたくたで、皆8時頃には消灯してしまい夜を静かに過ごした。
 
 
 
5月22日日曜日

 
 朝キヨちゃんに<おしぼり置き場><シャンプー室><洗濯場所>を教わる。
 キヨちゃんは胆のう炎で2週間以上も前から入院していて、病院内の事をかなり熟知している。
 医師や看護士さんをつかまえては根掘り葉掘り色んなことを訊いていて、
 歳や住んでいるところや人気度などにとても詳しい。
 若い先生は「空いている時間にお話ししたいので来てください♪」とお願いされ、
 2時間近く質問攻めに遭っていた(爆)
 
 あ、そうだ。朝またまた「今日退院しましょうか?」と言われた。
 「え~・・・。」と迷う私を前に、
 看護士さんに「今日何cc?」と訊く。←管に溜まった液の量。
 看護士さん慌てて「12ccです!」と答える。
 「よし!抜こう。」と回診の中で一番偉いB先生。
 「はい!」とあとの3人の先生。
 「えっ?今ですか????????」と私。
 「そう、今すぐ。」とB先生。
 その場でベッドに横にさせられ2人の先生に押さえつけられ、
 もう一人の先生がべりべりと絆創膏を剥がし、管を引っこ抜いた。
 全所要時間1分半くらい。
 そして先生軍団はさっさと病室を後に去って行った。
 早かった。。。。。
 ビックリした。
 心の準備をするヒマも何もない。痛かったけど痛いと思っているヒマもなかった。
 同じ病室にいた医師以外の全員がビックリした。
 看護士さんも「私もびっくりでしたよ(;・∀・)一瞬でしたねー。」と驚いていた。
 
 物凄い大雨の降る中午後3時あたり、母親率いる親戚チーム到着。
 朝、管がとれてしまったので遂に明日退院が決定してしまったのにも関わらず、
 沢山の見舞い品がやってきた。
 こんぶの佃煮・フリカケをはじめお煎餅やらゼリーやらプリンやらどっかり。
 あまりに大人数なため、 病院1階のドトールへ移動。
 カフェ・ラテを飲みながら「明日退院なの~。」「え~早いね~。」と元気にお話(^O^)
 みんな大雨の中ありがとね!
 
 そのあと来たニョロちゃんは、
 疲れが溜まってきたのかベッドですやすやzzz。
 本当にお疲れさまですm(__)m
 
 
 
5月23日月曜日

 
 退院するの寂しいなーとちょっと思いながら、
 同じ部屋のキヨちゃんや他のおばちゃんと話していると、
 早々とニョロちゃんが張り切って迎えに来た。
 うっそ~、早い~。
 仕方なくバタバタと退院準備。
 記念に色々と写真を撮って、
 リハビリのセンセにも最後の指導を受け、
 やれやれ無事退院!
 次の外来は5月30日。
 病院よ、しばしさようなら(^^)/
 あれ?そういえば入院中結局執刀医であるO先生は一回も会わなかったなー。
 手術の御礼も言ってないのに・・・・・・・・・。
 
 退院時に入院前後にした血液検査の結果を病院に全部プリントアウトしてもらい、貰った。
 ちなみにがんの腫瘍マーカー値というのは私の採血結果には出ていない。
 腫瘍マーカーがなくても、がんはできる。
 血液検査からはがんかどうかは判断できないんだ。
 
 父と母には荷物だけ運んでもらい、
 私とニョロちゃんはハングリータイガーへ向かった。
 ハンバーグステーキの美味しいこと美味しいこと!
 (でも体調のせいで味が良くわからなかったけど)
 はあっ。好きなものが食べられるって最高だね~!!!
 
イメージ 1
【キヨちゃん達と記念撮影】
 
 
 あ、それから!
 ハンバーグ食べて実家へ戻り一息ついた頃に携帯が鳴った。
 やな予感。
 …やっぱり。
 「もしもしー!Qちゃん!私ー!あのね、今病院の7階にいるんだけどー!」
 恩師S子先生の子供で私の教え子でもあるコトミからの電話だ。
 私の退院とすれ違いでお見舞いに来てしまったらしい。
 まじーっ!?
 仕方なく急いで病院へ逆戻り。
 花やらお菓子やら沢山くれた。
 ドトールでお茶をご馳走しながら夕方までおしゃべり。
 午前中退院したばかりなのに、まさか夕方まで病院で過ごすハメになるとは…。
 あはは(笑)
 やってくれるよ、このコは…。まったく(^_^;)