最初に病院へ行った日から2週間。
ホントにあっという間に過ぎた。
いろいろなことを考えたりインターネットで度々検索したり。
泣いたり笑ったり怒ったりイライラしたり。
おそらく生検の結果は“がん”であるだろうから、
今日は先生に今後どうするかを伝えなくてはいけない。
今回診てくれている先生は良い感じだし、お任せしても悪くない。
でもこのままでは局所切除手術→放射線治療と普通のコースを辿っていくことになる。
転移があれば抗がん剤治療。
私はできれば切りたくない。
でも近場にある病院ではきっとどこへ行っても治療方法は同じだろう。
選べない。
どうしよう。
なんと言おう。
予約が出来ているので今日の待ち時間はとても短い。
受付を済ませると10分ほどで私の名が呼ばれた。
「Qちゃん、診察室8番へおはいりください。」
この間と同じ診察室だ。
挨拶をして私は椅子に座った。
先生がパソコン2台の画面を見ながらこの間とは違って冷静な口調で言った。
「こんにちは。Qちゃん。今日はご家族来てますか?」
私は突然のその言葉に少し驚いた。
診察室の温度が下がったような気がした。
それは、
よくある本人には告知をしない場合の“がん患者”へのお決まりの言葉だったから。
いいえ、来ていませんと答えた。
「検査の結果が出ましたが、乳がんでした。」
なんだか先生はひどく疲れているのかわざと厳かに言っているのかわからないけれど、
とても真面目に静かに話し出した。
パソコンの画面を行ったり来たりスクロールさせて検査結果を厳しい目でじっと見ている。
「どこかQちゃんが行きたい病院があって紹介状が必要なら書くけど考えた?」
いいえ、決まりませんでしたと答えた。
「じゃあここで治療をすると言うならこれからすぐに他に転移がないかどうか検査して、手術するなら来週かそれくらいにもう日程組むけど。」
卓上カレンダーを手にとりながら先生は2月の3週目辺りを指さしている。
「先生、検査だけしてもらって、あとは自然治癒ってダメですか?」
恐る恐る言ってみた。
が、先生はすかさず返した。
「がん死を待つだけだよ。」
先生は、漢方やら祈祷師やら色々あるけれどそれ自体では治らないという。
私だって祈祷師に頼むつもりはないんですよ。
しーん。
2人とも無言。。。。。