ちょっとヤバいかもなぁ・・・・・・・・と思ってから翌々日。
2011年1月24日月曜日。

ネットで検索して見つけた鎌倉の実家近くの病院へ向かう。

と言いたいところだったけれど、
予約していないとダメな病院みたいなので、
その日予約をしていない私はさっさとその病院を諦める。

で、普段何かがあればいつもお世話になっているやはり同じ鎌倉市の総合病院へ。
乳腺外科ではないが、内分泌外科でもOK。
電話で確認後、ニョロちゃんと受付時間締め切り5分前に病院へ到着。

この病院とにかくいつもいつも混んでいる。
大きな病院はどこもそうだが半日くらい待たされるのはここでも当たり前。
受付を済ませたのはちょうどお昼前だったが、
まだ朝9時に受付した患者さんの診察も終わっていないとのことだから、
問診表だけ記入してひとまず外出。
近くのショッピングモールの中のファミレスでひと休み。
1時間半ほど飲んだり食べたりしながら時間を潰した。
どうせまだまだだろうけれどとりあえず私だけ病院へ戻るね、と私は病院へ。

午後4時過ぎ。
ニョロちゃんが買い物を終え病院へやってきたが、
私の順番はまだ。
具合が悪くないからまだ良いけど、
熱があったり具合がすご~く悪い場合には、
この待ち時間の間に悪化するか、もしくは治ってしまうかのどちらかが妥当なところ。

そしてほどなく私は呼ばれた。
本人は別に何ともなかったが、何せニョロちゃんが不安いっぱいで落ち着きがない。
診察室に一緒について来ようとするそんなニョロちゃんを断り1人で診察室へ。
助手の人に案内されて診察室で先生を待った。

以下私=Q、医者の先生=先 の会話。

Q「こんにちは(*^_^*) 宜しくお願いします。」
先「はいどうもお待たせしました、こんにちは。」「ええと。どうしたんですか?」
Q「はい先生、去年からかくかくしかじかこういうわけで、乳腺症か乳腺炎か何かかな?と思うんです。」
先「そうかそれは調べててみないとわからないね。じゃあエコー(超音波)とりましょう。」
  先生カチャカチャとPCでカルテや検査書類を入力
Q「はいお願いします。」
先「今までの妊娠経験はありますか?生理は順調?」
  カチャカチャカチャカチャ
Q「たいしたことないといいのですが。石灰なのかもしれないなとも思うんです。」
先「そうかもしれないしね。」
Q「右肩が石灰沈着性腱板炎(腕の筋肉の付け根に石灰の塊があって筋肉が炎症を起こしている)で、石灰ができやすい体質なのかなとも考えたりしました。」
先「石灰沈着あるの?病院でわかったの?」
Q「はい、レントゲンでくっきり。」
先「とったの?」
Q「いえ、そのうち破裂するからそれまではうまくつきあっていくようにって。」
先「あー。そのままなんだ。」
Q「はい。そのままです。」
カチャカチャカチャカチャ
先「はい、じゃあコレ持ってエコーとってきてもらうのでとったらまた戻ってきて。呼びますから。」
Q「はい、わかりました。」
 
待合室で不安気な表情で待っていたニョロちゃんにエコーを撮ることを説明し、超音波室へ。
 
検査依頼書を担当受付に出し10分ほどで名前が呼ばれる。
エコー室で上半身の服を脱いでバスタオルをかけてベッドに横になるよう促される。
ちょっと寒い(^_^;)
 
エコー検査士の若いお姉さんがゼリー状のもの(無色透明)を私の体に塗りながら、検査が始まる。
「どうしたんですか~?」とか和やかにいろいろ話しかけてくれる。
「何でもないといいのですがね~。」と私。
とお姉さんの会話が止まった。
画面に白い雲のようなかたまりが写っている。
カーソルを合わせて大きさを計っている。
私はお姉さんの横顔を見た。
 
 
 
やっぱりヤバイかもな…
 
 
 
と思った。
 
 
 
 
 
検査を終え、ニョロちゃんに「白いかたまり写ってたよ~!」と話しながら外科の待合室へ戻る。
割り合い早く診察室へ呼ばれる。
先生がエコーの画像を開いて見ている。
 
先「Qちゃん、乳がんですね。2,4㎝。ほぼ間違いないでしょう。」
Q「あー。やっぱり。私も画像見ていてそう思いました。」
  笑いながら楽しく会話が進む。
先「触った感じがそうだったんだよね。」
Q「そうでしたかー。」
  あんなちょいっと一瞬触っただけでもわかるんだ!?すごい!!!
先「3㎝以下なら温存手術が可能だから。」
Q「手術ですかー。」
先「うん。このあとそこの組織を少しとって、がんかどうか詳しく調べてみてからだけどね。」
Q「あ、生検。」
先「でも、ほぼ乳がんだと思うよ。」
Q「やっぱりでしたかー。」
先「でね。Qちゃんおすまいはどこ?ここの病院以外に治療受けたい病院はある?」
Q「???」
先「今日はなんでここに来たの?」
Q「はい、インターネットでいろいろ調べてみて○○病院の乳腺外科がいいとか書いてはあったのですが、どうもよくわからなくて…」
先「ああ、それでいつも行ってるよく知っているここがいいと思ったんだね。」
  ○○病院の予約が間に合わなくてここへ来たとはもちろん言えない…。
先「乳がんの場合、手術してそのあと放射線治療して、これからQちゃんと病院とのつきあいは5年10年となる。」
Q「なるほど。で、通うこととかを考えると近い方がいいわけですね。」
先「そう。」
Q「で、どこへ行ってもきっと同じように手術するんですよね?」
先「そうだね。転移があったら手術してそこだけとってもしょうがないから…」
Q「抗がん剤治療を先にするわけですね。あの…私抗ガン剤使いたくないんですけど。」
先「……抗がん剤でがんは治らないから。あれは延命治療だから…。」
  抗がん剤をキッパリと延命治療であるだけだと言う医師に信頼が湧く。
先「じゃあ今日の検査の結果が出るのが2週間後。2月7日に予約入れておくからそれまでにどうするか考えてきて。」
Q「はい。わかりました。」
先「じゃあまたさっきのところへ行ってて。僕もあとから行くから!」
Q「はい。宜しくお願いします!」
 
 
 
心配そうに待っていたニョロちゃんに「やぱり乳がんだって!」と話す。
「え!?ウソでしょ!?だって笑いながら話してたじゃん?」と信じられない様子のニョロちゃん。
 
「とにかくこれから生検するからまたさっきのところへ行かなくちゃ。」