2024年6月2日に開催されるノブアツ杯第二戦
レース間近になって、まだ交換したばかりだというのに、またクラッチが滑り出したんです。
あっと言う間に滑るようになった原因として思い当たるのがクラッチハウジング。
前回クラッチ交換時、インナーとアウターのクラッチハウジングが両方ともガタガタに段付き摩耗してたんですよ。
その時はハウジングは次回かな~って感じで、クラッチだけ交換しました。
交換直後から「あれ?クラッチワイヤー張りすぎてる?」みたいにレバー離しても半クラ感があって、1か月位で完全に滑ってる状態になったんです。
だから今回はレース前にクラッチと併せてハウジングも交換する事にして、ナカムラモータースに部品注文したんですね。
そしたら、アウターハウジングはクランクケースから出てるギアとの組み合わせが2種類あって、どっちなのか確認するには、ケース開けてアウターハウジングかギアに付いてるペイント見ないと分からないとの事。
その時点でもうレース間近、ケース開けてペイント確認して部品注文、届いてから交換、なんて感じだと間に合わない可能性があるので、ナカムラモータースにバイク預けて、作業してもらうことにしたんです。
持ち込んで直ぐナカムラ弟と一緒にケース開けたんですけど、ハウジングの段付きはさらに深くなってて、クラッチ板取り外そうと思っても引っかかって中々取れません。
これじゃクラッチ操作してもちゃんと動かないすよね、前回交換した直後に感じた「クラッチレバー離しても半クラッチが続く」みたいな感じはヤッパリこれが原因ぽいです。ハウジングって消耗品なんでしょうかね。
例のペイントは、ケースから出てるギア側にハッキリ判るピンクのペイントがありました。
そして今回クラッチ板とクラッチプレートは、GSX-R125純正じゃなくてRM85(RM80の後期も同じ)用のクラッチ板と、DRZ-125用のプレートを使うことにしました。
どこで仕入れた情報かって言うと、自分が好きなYoutubeチャンネルに「青ハゲチャンネル」ってあるんですけど、そこでGSX-R125をインポートミニのレーサーにする改造ポイントとして紹介されてたんです。
青ハゲチャンネルの青ハゲ選手は桶スポのインポートミニEXPクラスの赤ゼッケン4番のライダー。トップ選手が使ってるんだから間違いなし、試さない訳にいかないじゃないですか。
で、RM85のクラッチ板とDRZのプレートって値段がGSX-R125純正品より安いし、オマケにクラッチ板の有効面積も広くて強化できそう。
何日か経ってナカムラ弟から修理できたと連絡があり、レース当日は雨確定ということで3年ぶりに買ったレインタイヤとバイクをナカムラモータースで受け取って、いざレース当日
天気は予報通り雨
公式練習で1年半ぶりのレインコンディションにコースイン!
え!
クラッチの感触が全然違うことに驚きます
スタートで簡単にウイリーするんです!
半クラ範囲がスゴク狭くて急に繋がります!
そしてシフトアップでクラッチ繋ぐたびに、バイン、バインとプチウイリーする感じで、強いショックが来ます。
ウエット路面なのに狙ったクラッチ操作ができなくて、リアが滑って「おっと!」や
立ち上がりで膨らんでコースアウトしそうになって「おっとっと!」を連発します。
案の定公式練習のタイムは残念な50秒台。
またしても
暗雲立ち込めてきました
そして予選
もう一刻も早く感覚を切り替えるしかありません。
だからコースイン前、集中力を高めるために目を閉じて自分と対話したんです。
クラッチ急に繋がるからリアが滑るんだよ~
↓
気にしない気にしない、転ばなきゃいいのさ
立上りで膨らんでコースアウトするかも~
↓
しても戻ってこれればいいじゃん
カッパ着てるから蒸れて気持ち悪いよ~
↓
知らんがな
そんな事をつぶやきながら、いざコースイン!
雨は上がったけど路面はフルウェット
あれ、なんかさっきよりイイ感じ!
おお、1周目から49秒8!
なんかクラッチの感触にも慣れてきた!
トルクもりもり感あるやん!
時々リア滑るけど、転ぶ感じしない!
リア140フロント90のレインタイヤも悪くないね!
タイムはどんどん上がり、最後ラップで48秒9!
雨の自己ベスト更新してPPゲット!
なんと48秒台は、オープンクラスも含めた全クラスで自分だけ!
オレGJ!
そして決勝
予報ではこの時間大雨のはずだったのに、決勝前に雨が上がりピット前の路面は乾いてきました。
コースインして路面を確認すると、けっこう乾いてるところがあって、一番イヤなコンディション。
え~新品のレインすり減らない?3年はしゃぶるつもりなのに・・・なんて考えてるうちにシグナル消えて決勝スタート!
案の定スタートはウイリー気にして不発
1コーナーへの進入で、殺気を放ちながら予選2番手のナカムラ弟が並んできます
一瞬被せようか迷いましたけど、今回はダチョウ倶楽部のように「どうぞどうぞ」と譲りました。
このコンディションで先頭を走るより、ペース掴めるまで2番手で行こうと思ったんです。
後ろから「ナカムラ弟飛ばすな~」なんて思いながら見てたら
1周目の7コーナー、目の前でナカムラ弟がまさかのオクトパスダンシング!
そして
からの~転倒~!!
一瞬突っ込むかと思ったけど、辛くもかわすことが出来て自分がトップ!
だけど直ぐに赤旗中断!
レースは10周で再スタート!
こんどは順当にホールショットゲット、2番手はヨッシ、ナカムラ弟はピットスタート。
自分はなぜかこの2ヒート目からエンジンの回転が12000rpmまで回らなくなり、ババババってレブる音が出るようになったんです。
1ヒート目なんともなかったのに?
決勝が始まった時点で雨降ってないのに?
ナゼ?
6コーナーから7コーナーの間、ハルナで一番回転引っ張るところで毎周毎周
ババババ!失礼します 失速します!
ヨッシが直ぐ後ろに付けてるので、気が気じゃありません!
でもヨッシは、途中から2位狙いに切り変えた感じで、急に離れました。
ラッキー!
ヨッシが離れた後は安全運転にシフトして単独走行。
そしてレースは半ば過ぎた辺りでまた雨が降り出し、乾きつつあった路面は再び濡れてきました。
そしてフルウェットになったあたりでチェッカー。
目まぐるしく変わる路面に翻弄され、転倒者続出!
結局、決勝は4台6回の転倒があったんです。
これは開催された全クラス中で最多、フルウェットで走行したレースより断然多かったんですね。
レース結果
SS125は優勝が自分、2位はヨッシ、3位に長谷川選手。
元祖ハルナ乗り伝説の高橋輝選手とパイロットアツシ選手は、9LAP目の最終コーナーでチーム員同士で接触!パイロットアツシ選手は転倒、高橋輝選手はコースアウトするも復帰して4位、再スタートしたパイロットアツシ選手が5位。
第2ヒートピットスタートだったナカムラ弟は、3位まで上がった後もアグレッシブに攻め続け、5LAP目に3コーナーでスリップダウン。また起き上がって再スタートするも、しんがりの6位。
M50では、第1ヒート1周目の3コーナーで転倒したコバケス選手、赤旗中断に救われます。
第2ヒート、コバケスは古レインタイヤで予選を上回るタイムで走り、M50のファステストを記録するも4LAP目にハイサイド、ライダーもダメージがありそのままリタイヤ。
ひさびさ復帰の木村選手も第2ヒート1LAP目の7コーナーで転倒、再スタートを試みますが、マシンにダメージがありリタイヤ。
一人生き延びた大久保選手が優勝!
荒れ模様のサバイバルレースでした。
自分はこれでノブアツ杯2連勝。
最終戦も優勝できるでしょうか?乞うご期待 !