※2014年7月の旅です。
えびの高原から次の目的地へ。
昼ご飯を食べたレストランでタクシーを呼んでもらい、次の目的地まで移動。呼んでもらったタクシーがやって来るまで20分以上掛かったけど、こんな山の中だからしょうがないところだ。
移動中、道路脇では噴気を見かけるのだが、有毒な火山性ガスなので決して近づかないこと。
さて、えびの高原からタクシーで約20分で次の目的地である霧島ホテルに到着。私が霧島に来たら必ず立ち寄るホテルなのだが、ここに宿泊したことはなく専らこのホテルの名物『硫黄谷庭園大浴場』を楽しむために来ている。そのためにえびの高原での足湯を我慢して(我慢するほどの話ではないが)、時間の節約のためにタクシーを利用してやって来たというわけだ。
その庭園大浴場を最初に訪れた時は泳げる(泳いじゃダメだよ)ほどの広さや深さ(深いところで1.4mあるとのこと)に驚き、何といっても場所によっては男女混浴(!)となっている点もびっくりした。でも、今まで何度も行っているが、女性と混浴したことはない・・・。ま、とにかく、ここで少し羽を伸ばす。
ひとっ風呂浴びて、再びタクシーにて霧島ホテルより少し高いところにある霧島いわさきホテルにやって来た。ここから出発するバスに乗るためなのだが、逆にタクシーの運転手さんからは「ホテルを間違えたんですか?」と言われた。
「林田温泉」との表示があるのだが、「林田温泉」とは運輸業で財を成した林田熊一によって開発された霧島温泉郷の中の温泉の1つで、このホテルも昔は「ホテル林田温泉」だった(小学校の修学旅行ではここに宿泊したことを覚えている)。県内では林田産業バスとして主に北薩地域(鹿児島県薩摩半島北部)や薩摩半島西部と鹿児島市内を結ぶバス路線を有していたが、1998年に経営破綻し、いわさきバスネットワークを経て、現在は鹿児島交通となっている。そのため、このホテルも鹿児島交通の親会社であるいわさきグループに属しているが、建物が新しい耐震基準に満たないことと従業員確保が難しくなったことで2017年11月から休館となっている。
バス停は本館から少し離れたところにあるがわかりやすく目立つところでもあった。外国人向けの案内の手作り感が・・・(ルーズリーフバインダー用ビニールファイルを使用)。
やって来たバスは「メモリーライン」号というバス路線で、霧島いわさきホテルから同系列の指宿いわさきホテルまで鹿児島空港、鹿児島中央駅を経由して結んでいたいわさきバスネットワークの路線。同じグループだからできる技なのだが、上記の通りホテル休館に伴いバス路線は廃止となっている。
で、急に雨が降ってきた。
車内の様子。至って普通な2列+2列の座席配置。
このバスに乗って、鹿児島中央駅を目指す。
バスは先程までいた庭園大浴場のある霧島ホテルの横を通る。写真中央のガラス張りの建物が大浴場の主たる部分。
至る所から噴気が上がる。
いかにも温泉地といった風景かな。
バスは霧島温泉郷の中心地、丸尾バス停に停車。ここで6名ほど乗客あり。丸尾バス停近くの丸尾交差点で小林から続いていた県道1号線は終了し、国道223号線を南下する。
霧島いわさきホテル行の路線バスとすれ違う。
旧牧園町の麓地区辺り。横川方面に進むとJR肥薩線の霧島温泉駅につながる。少し先を進んで左に曲がると話題のホテル「天空の森」がある。
国道223号線を南下し、天降川と合流する辺りで県道56号線へと入り、鹿児島空港へと向かう。
鹿児島空港に到着する。私自身は帰省の際に鹿児島空港を利用する機会が少なく、恐らく福岡空港の方を多く利用している。福岡まで飛行機で、九州島内をJRかバスを利用していた。なので、“元”地元民ながら鹿児島空港にあまり思い入れがない。
空港のバス乗り場前には足湯がある。知ってる限りで空港に温泉があるのは新千歳空港、中部国際空港(セントレア)で、足湯が鹿児島空港、大分空港、北九州空港ぐらいではなかろうか。足湯の上に書かれている“おやっとさぁ”は鹿児島弁で「おつかれさま」の意。
鹿児島空港では時間調整で約10分程停車。運転手さんに確認して、待ち時間に自販機で飲み物を買った。
鹿児島空港は元々鹿児島市街地海岸部の鴨池地区にあったのだが、航空機の大型化に因る滑走路延長が困難だったため、1972年に市街地から北東約30kmほど離れた標高270m程の台地(十三塚原)上の溝辺(みぞべ)地区に移転した。そのため、旧鹿児島空港のことを鴨池空港、現在の鹿児島空港のことを溝辺空港と呼ぶ方もおられる。天気がいいと、東側に霧島連山、南側に錦江湾越しに桜島が見える。また、溝辺は県内では知覧と並び茶の名産地でもある。
<つづく>