日本海上空を飛ぶ飛行機。
ロシアのどの辺りかよくわかっておらず、ただ、佐渡島が見えてきたことから新潟上空を通過するんだろうなというのがわかった。2013年時点ではまだ行ったことのない佐渡島を上空から眺める機会があるとは思っていなかった。
本州が見えてきた。新潟市上空。左上から中央下に流れるのが信濃川、途中から真っすぐ日本海に流れ込むのが関屋分水。この地域は日本海の影響による海岸砂丘が堤防となり、その後背湿地となる地域は信濃川や阿賀野川の氾濫による浸水や洪水に悩まされたところであるため、分水路を造ることで対応してきた。因みに、関屋分水を造る際に住民の移転先として分水路予定地から東に1kmほどのところにあった新潟競馬場を利用。それによって移転することとなった現在の新潟競馬場は北東寄りに15kmほど離れた場所にあり、G3レースの“関屋記念”は旧新潟競馬場のあった地名が由来となる。左下に新潟空港がちょっとだけ見える。
昔は信濃川河口近くの中州だった万代島辺り。中央の大きな四角い建物は『朱鷺メッセ』というコンベンションセンター。その真横に立つ高いビルが『ホテル日航新潟』。そのすぐ下流に見える橋が『柳都大橋』で、その下流に見えるのが新潟市の顔、『萬代橋』。
新潟市南部。中央上に『鳥屋野潟(とやのがた)』、そのすぐ左側に見える円形の建物は2002年FIFAW杯の会場となったデンカビッグスワンスタジアム。Jリーグのアルビレックス新潟のホームスタジアムでもある。その左側には日本海東北自動車道が見える。少しわかりづらいが、中央下に東新潟駅と隣接するJR貨物の新潟貨物ターミナル駅、JR東日本新潟新幹線車両センターが見える。
新潟市街地を中心に。中央下部の大きな川は阿賀野川。右上に薄っすら見えるのは佐渡島。
阿賀野川の激しい蛇行。
阿賀町三川地区辺り。この辺りは磐越自動車道、JR磐越西線、国道49号線が絡みあう。
山越えて、栃木県那須塩原市上空。中央下部に黒磯駅、右から下に流れるのは那珂川。中央右の白い建物は『ブリヂストン那須工場』。
茨城県常陸大宮市辺り。流れている川は那珂川で、手前が常陸大宮市、向こうが城里町桂地区。那珂川に架かっているのは広域農道(ビーフライン)の大桂大橋。
水戸市上空。千波湖の北西側(写真右上)に日本三大庭園の1つ、『偕楽園』が少し見える。
茨城県中部の鉾田市、茨城町、大洗町に跨る『涸沼(ひぬま)』。海に近く、満潮時には海水が逆流し汽水湖となるため、シジミの生産が有名である。
茨城県南部の『霞ケ浦』の一部、『北浦』の中流域。翼のすぐ下に見えるのは『北浦大橋』。
この後、飛行機は一旦太平洋上へ出てUターンする形で成田空港へ着陸。特に何事もなく入国して帰宅へ。
行きはスカイライナーを利用したが、帰りは乗り換えが面倒臭かったので、池袋までリムジンバスを利用。最後はあっという間に家に着いてしまって、何だか物足りない感じ。
で、この旅を通じて言えることは
・ドイツの人は優しい(世界中そうだろうけど、挨拶をちゃんとすれば)
・駅の有料トイレはとてもきれいなので使い勝手が良い(清掃員もいるし)
・鉄道の旅は面白い(その割には写真控えめでちょっと勿体ないな)
・せめて英語だけでも話せるようにしておくべきだった(積極的な会話が出来ない)
また機会が出来たら、どこかの国に行ってみようと思うが、コロナが収まるまで辛抱だな。
後日、ユーレイルパスの利用者向けのアンケートみたいな書類が付いていたので、これに行程の詳細(日時、駅名、列車名)と旅の印象とパスの存在に対する感謝の気持ちを書いて送ってみた。
すると、忘れた頃にユーレイル仕様のUSBメモリ(4GB)が返信の手紙と共に届いた(ちょっと気持ち悪い色の車両だが・・・)。
私はツアーや宿泊したホテル、利用した交通機関のアンケートがあれば、良かったことも悪かったことも含めて気になったことを積極的に書いているのだが、それがこのような形になって戻ってくるのはやはり嬉しい。
旅の思い出も最後に1つ増えました。
<終わり>