和歌山県みなべ町熊瀬川区で地域活性化に取り組んでいる住民団体「スマイルライフ」（芦硲幸至代表）が2日、鶴の湯温泉周辺にあるほこらなどを巡るウオー
キングイベントを開いた。地域の魅力を再発見してもらいたいなどとして初めて企画し、同時に地元の農家らが朝市も開催。地域の内外から41人が参加し、住
民ガイドと一緒に地域を巡った。
スマイルライフは、少子高齢化が進む地域を活性化させたいとして、2011年2月に発足した。団体の名称には「この地域で笑顔で暮らそう」との願いを込めているという。
これまで、子どもを対象に餅つき大会を開いたり、途絶えていた鶴の湯温泉の「温泉まつり」を復活させたりといった取り組みをしてきたが「地域にはたくさ
んお堂があるが、地元の者もあまりいわれを知らない。地域の魅力を再発見して後世に伝えていきたい」とウオーキングイベントを企画した。
この日は、鶴の湯温泉前で朝市も行い、地元の農家が栽培したカブやダイコンなどの野菜やこんにゃく、漬物といった加工品を販売。参加者が買い求めていた。
ウオーキングイベントは「ふるさとお参りウオーキング」と題して実施。事前に地域の古老からいわれを聞くなどして準備をし、中家かをるさん（52）と中家長久さん（70）がガイドを務めた。
参加者は鶴の湯温泉を出発し、計7カ所のほこらなどを巡った。途中の「かわずご大明神」では、中家長久さんが「この土地の守り神。人々からは『ごとごとさん』の愛称で親しまれている」などと紹介した。
参加した和歌山工業高等専門学校3年の坂本実紀さん（18）＝熊瀬川＝は「生まれ育った土地だけど、知らないことがたくさんあって面白い」。同町東本庄から訪れた女性（68）も「熊瀬川をゆっくりと歩いたのは初めて。景色も楽しいし、歴史も面白い」と話した。
中家かをるさんは「熊瀬川には面白いエピソードがいっぱい。地域の魅力を感じてほしい」。芦硲代表（60）は「大勢に参加していただき大変ありがたい。
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参加者にも好評で、機会があれば今後も続けていければ」と話していた。
