。当然,データ面でも非常に緻密なセッティングがなされている。  具体的な数字を挙げれば,航空機が179種,戦闘車両37種,pso2 rmt,艦船は277クラス。相当マニアックな要求をしない限り,ほとんどの兵器がデータ化されているはずだ。  また,主役となる艦船については,史実で行われた改装そのほかを自由に行える。資源と時間の膨大な無駄遣いにはなるが,大和と武蔵すら空母に改装してしまうことが可能だ。  もっとも,ゲームが始まるのは1941年12月なので,その段階から必死で空母を量産したところで,戦争の大局に影響を与えるのはそう簡単なことではないが……。  シナリオは10本用意され,基本的にはそれぞれ開始年代が異なっている。真珠湾スタートのグランドキャンペーンはもちろん,珊瑚海海戦,ミッドウェー,そしてガダルカナルといった地域での戦いを中心としたシナリオもあるし,八八艦隊が完成していたことを前提とする架空シナリオや,史実の三倍を超える資源が用意された初心者用シナリオ(それなら戦争しなくてよかった気も……)などなど,バリエーションは豊富だ。  これでも足りないという場合,シナリオエディタも用意されているので,さまざまな歴史の“if”を実験できる。 資源の管理は1トン単位だが,生産そのものは自動的に行われる。問題はこれを輸送するときだ もはやお家芸? インタフェースにいささか問題アリ ゲームの設定はかなり細かく変更できる。アニメーションがわずらわしく感じたら,オフにするのも簡単  さて,一方でというか,やはりというか,本作にも弱点は残っている。  最大の問題はインタフェースだろう。のちににも実装されるマウスの自動追従はかなり便利に機能しているが,それでも全体として見ると,操作性が良いとはいいづらい。情報の閲覧性にしても,一定の覚悟がないとかなり厳しい。  ゲーム全体の見とおしの悪さもある,ドラゴンクエスト10 RMT。筆者的にいうと,本作を最初に触った瞬間の断絶感は,に初めて触れたときのそれに限りなく近い。だがそこで「とりあえずどこか平和そうな小国を選んでみよう」という形で迂回路が存在するヴィクトリアに対し,本作では否応なく日本をやるしかない。海路が絡むと,この手のゲームは一気に手間と難度が上がる傾向にありまして。  細かい点としては,ディスプレイの解像度の問題もある。2003年標準仕様のゲームのうえ,説明書に「港から3ドット以内」といった恐ろしい表記がいくつもあるので,あまり解像度を上げすぎてプレイすると血を見ることになる
関連トピック記事: