こんにちは。しょーたです。


皆さんは、「絶対音感」、「相対音感」というものをご存知でしょうか。

どちらも「聞いた音の高さがわかる能力」ではあるのですが、両者は似て非なるものです。

違いは後で説明するのですが、音感がある人は大抵、絶対音感か相対音感のどちらか一方のみを持っています。

しかしながら稀に、両方とも持っているという人もいて、私もそのうちの一人です。

そこで今回は、絶対音感と相対音感の両方を持っている人たちの特徴について書いてみました。

絶対音感と相対音感の違いを理解している人は、最初の部分は読み飛ばしてもらっても大丈夫です

絶対音感とは

多くのピアノには鍵盤が88個ありますが、それぞれに「ド」、「レ」、「ミ」などといった音が割り当てられていますよね?

絶対音感を持ってる人たちは、聞いた音の高さをその割り当てられている「ドレミ」に準拠した音の名前に変換することができます。

つまり、ピアノで「ラ」の音を弾いたら、この音を聞いた絶対音感持ちの人は「この音はラだ」と判断することができます。

このように、絶対的な音の名前が分かるのが絶対音感です!

絶対音感持ちの人たちの傾向として、
・機械無しで楽器のチューニングができる
・固定ド唱法はできるが、移動ド唱法はできない
・移調して歌えない
・ピッチが微妙に(数セント~数十セント)ズレてると不快に感じる
などが挙げられます。


・相対音感とは

簡単に説明すると、ある音を「ド」とみなしたときに、聞いた音が何の音に相当するかが分かるのが相対音感です。

ここで、具体的な例を見てみましょう。読みやすいように、絶対音感持ちの人たちにとっての 「ド」、「レ」、「ミ」 をそれぞれ 「絶ド」、「絶レ」、「絶ミ」のように書くものとします。

例えば、「絶ソ」を「ド」とみなす、つまり新しい基準音とすると、下の「音階表」の赤枠部分から分かるように、「絶ラ」は「レ」、「絶シ」は「ミ」とみなすことができます

音階表

このように、相対的な音の名前が分かるのが相対音感です

なぜ、相対音感持ちの人がこのように「基準となる音」を設けるのか知りたい方は、「音階」、「調」、「中心音」、「キー」などについて調べてみるといいでしょう。

相対音感持ちの人たちの傾向として、
・「絶ド」の音が分かれば、聞いた音の絶対的な音の名前が言える
・固定ド唱法はできないが、移動ド唱法はできる
・移調して歌える
・知っている歌なら即興でもある程度ハモれる
などが挙げられます。

・両方持ちの特徴

では、絶対音感と相対音感の両方を持っている人たちはどのような特徴を持っているのでしょうか。

ここで鋭い方は、絶対音感持ちと相対音感持ちの間にある特徴の違い(「可能な唱法」 や 「移調の可否」)について矛盾が生じるのではないかと考えるかもしれません。

実は、両方持ちの人は、やろうと思えば「固定ド唱法」でも「移動ド唱法」でも歌うことができますし、移調して歌うこともできます

「やろうと思えば」というのは、両方持ちの人の絶対音感と相対音感にはそれぞれの強さに差があるからです。

どういうことかというと、例えば私の場合、固定ドでも移動ドでも歌えますが、固定ドよりも移動ドの方が断然やりやすいです。

この能力の偏りは、絶対音感による「固定ド唱法」の能力よりも、相対音感による「移動ド唱法」の能力の方が優先されているため生じています。

私の場合、能力の強さが「絶対音感 < 相対音感」となっているため、全体的に見ても音感の特徴は相対音感寄りになっています。

能力の強さが「絶対音感 > 相対音感」となっている人は、音感の特徴が絶対音感寄りのため、移動ドよりも固定ドの方が歌いやすいです。

ほかにも、両方持ちの人たちの特徴として、
初めて聞く曲でも、その調がわかる
キーが変更されている曲でも、原曲さえ分かればキーが正確に分かる
などがあります。

この他にも様々な特徴があるとは思いますが、調べてもなかなか出てこないため、これでご容赦ください笑

なお、これ以外に両方持ちの特徴を見つけた、知っているという方がいらっしゃれば、ぜひコメントで教えてください!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!