久々に朝まで会社の人たちと飲んだ。



その日は休みだったが、
飲み会の時間に合わせて六本木へ向かった。



いつもはスニーカーだけど、
久々にヒールのパンプスを履いた。




飲み会はいつも通り楽しかった。
空いている早朝の電車で帰宅した。



同棲中の彼も、
どこかでオールしたようだ。



『昨夜どこにいってたの?』

『うん、ちょっと。』

『何してたの?』




明らかに焦る表情。
この人は本当に嘘をつくのが下手だ。




『何してたの?言えないこと?』
『...』




過去に浮気をしたときと同じ表情。
私はすべてを悟った。




『出ていって。』




私の言葉と同時に彼は立ちあがった。
朝陽が白い部屋を明るくする。




私は左手の薬指の指輪を外して、
窓際に立つ彼を見ながら言った。




『別れよう。これ、もういらないわ。』

『俺もいらねぇわ。』




彼も指輪をはずし、
スチールラックに投げつけた。
指輪の落ちる音が部屋に響く。


付き合い始めてすぐに、
原宿で買った指輪。

私も投げつけた。




今にも出ていきそうな彼に、
慌てているのを隠しながら言う。



『荷物持っていってよ。』



彼は、服より書籍が多かった。


高卒の彼は、
わたしが大卒なのを気にしていた。


今どき学歴なんて
大して意味ないよと言ったが、

『大卒でないと、自分のなりたい職業につけない』
と言って、日大の通信に通っていた。

大卒のわたしに言われても、
説得力はないだろう。




浮気と暴力は治らない。
わずかな恋愛経験で得た教訓だ。



こんな男の弁解を聞くつもりもないし、
もう二度と会いたくもない。


出ていくとなれば、
荷物をすべて持って出てほしい。



荷物をどうするか答えない彼を見ながら、
わたしは夢からさめた。






昼間みた夢でした(^▽^;)
なかなかリアル。



原宿で指輪とか、日大の通信とか、
過去に浮気とかは本当だけど、
実際は私が捨てられた。


当時のわたしは本当に病んでて、
精神的に参って自殺願望があって、
おまけに無職だった(笑)



『早く死んでください。』

元彼からわたしへ最後の言葉がこれ。


もちろん忘れられないけど、
だから恨むとかじゃなくて、

これで本当に終わったかんじがした。