遍歴シリーズ第二弾です!
興味のある方もべつにどうでもいい方もいると思いますが、
25歳にして数回の転職をしたあたしの職務遍歴について書きます。
これを書かれて困る人は多分いないと思うので、
あぁまたAyAが女優か誰かのまねっこをしているよと思ってください。
【大学時代・バイト】
①天丼屋
大学生になり、はじめてバイトをしたのは天丼屋さんのホール。
時給800円。
そこに決めた理由は、近所で場所がわかったから以外にない。
初めて書く履歴書。志望動機。
本当は嫌いなのに『天丼が大好きです!』と面接で言ったら採用。
いい人だった店長は優しかったが、
副店長は常に仏頂面で接客業をしているとは思えない、ものすごく意地悪な人。
新人だろうと小さい事だろうと容赦はなく、
失敗すると後ろからねちねちと怒り、ひとしきり終わると必ずこう言う。
『ほら、もっと笑顔で!』
あたしは気持ちがそのまま顔に出るタイプだけど、
仕事とはいえまだ怒られた後に笑顔でいられるレベルではないし、
嫌いな奴と一緒にいて笑える余裕もまだなかった。
ランチタイムを過ぎると、お客さんはほぼいなくなり
メニューなどの位置を正して備品を補充すること以外はすることがない。
トイレや店前の清掃をしても、それが終わればやっぱりすることはない。
そんなときでも副店長は怒る。
『もっとお客さんにサービスして。』
な に を ?
数少ないお客さんは、みんなすでに注文が揃い食事をしている。
お茶も何度か注ぎに行っている。
荷物の置き場に困っているとか、
トイレをさがしているとかいう様子もない。
これ以上何をどうサービスしたらいいのかわからなかった。
にこにこして何度もしつこくお茶を持って回ればいいのか?
ちょっと脱いだ方がいいのか?(笑)
これ以上のサービスがなんなのか本気でわからなかった。
かといってどうサービスをしたらいいのかを聞く気もなく、
だんだん副店長の顔を見るのが心底嫌になった。
あたしのはじめてのバイトはたった5回の出勤で終わった。
②プール監視
たかがバイトでさえ社会に出ることに疲れ怖ろしくなったあたしは、
大学と家の往復以外はしばらくなにもせずに過ごした。
特に欲しいものもないし、親にしてもらう仕送りは充分だったのだけど、
彼氏もなくサークルにも入っていなかったあたしは暇を持て余していた。
そこで、夏休みに近所の市営プールでの監視バイトを見つけた。
時給800円。土日は850円。
徒歩で行ける本当に近所のところだ。
仕事内容は難しい事もなく、
ただ高いベンチに座って異常が無いかをチェックしていればいい。
もし溺れている人を見つけたら、
ホイッスルで仲間に知らせ細長い浮き輪を投げる。
本格的なレスキューは大人の男性がやってくれる。
幸いなことに、実際そういう事態に直面したことはなかった。
一緒に働いている人とも、歳が近い子たちばかりですぐに仲良くなった。
当時バリバリの金髪にしていたあたしは
いい感じに日焼けし、お客さんのおにいさんたちからナンパもされた。
期間限定だったけど、
シフトも自由に入れるし休めるしすごくいい環境だった。
③ドラッグストア
嫌な思い出の残る天丼屋さんの近所のビルに、ドラッグストアがある。
時給800円。土日は850円。
何度か下見に行った後、特に根拠もなくまぁ行ってみる事にした。
ドラッグストアはまず品出しから始まる。
これがものすごく重労働で、真冬でも暑くて汗が流れた。
シャンプーやティッシュが沢山入った箱がいくつもある。
これをすべて開けて店頭に並べたり倉庫へ運んだりする。
開店になればアレコレ聞いてくるお客さんも来るし、
レジの人が足りない事も出てくる。
想定外の忙しさに、毎日時間が過ぎるのが早かった。
入って3カ月。
あたしはある重要な事に気がついた。
週3日を希望していたのに、ずっと土日しかシフトが入れられていない。
まぁそのうち入れるだろうと思っていたのだが、
どうも変わりそうな気配はないし面接と話していたことが違うようだ。
そんなとき、あるお客さんからクレームが入った。
あたしへのクレームだったが、あたしの身に覚えはなくそんな根拠もなかった。
店長に呼び出され話をするものの、
お客さん側の言い分を信用するばかりであたしの話を聞く耳が無い。
あたしがこうですと言っても、『でもお客さんは…』という具合。
もうこんな人と話をする意味はないと思った。
嫌な思い出がまたひとつ増えた。
もうこの近所では働かないことに決めた。