皆様、沢山のペタありがとうございます。

お待たせいたしました。
早速続きです。



③ホスト彼

※付き合ってないけど久々にしかも本気で好きだったので書きます(笑)


20歳になったばかりのあたしが選んだのはホスト。


理由は
「お金でつながってる関係が一番わかりやすいから。」


好きな人の時間を買えばいい。
その時間だけ彼はあたしを見てくれる。

あたしじゃなくてあたしのお金を見ているのだとしてもいい。

だって男はみんなお金か身体が目的なんだから。


もちろん心の中ではステイタス彼をひきずっていたため、
4大卒の4つ年上のスペックを持つホストと出会い、指名。


彼は本当に頭のきれるインテリでした。
白いスーツが怖いくらい似合う、年上で教えたがりなのに少年のような人。


小生意気でわがままいっぱいなあたしの管理が完璧なのは彼以外にいるんだろうか?



ホストというと

「酒ばかり飲んで女を騙して金をまきあげるとんでもない職業」

という印象がありますが、幸福なことに彼は類稀ないい人でした。


彼がホストとして働いているのは経営を学ぶため。
(実際お店の幹部でした)

25歳になるまでにホストを辞め、
その後税理士等の資格をとるなど明確な将来の夢を持っていました。


あたしは滅多に店にも行かず大金も使わないきわめて細い客でしたが、
無理に店に来させたりお金を使わせることもなく、
毎日メールや電話をかかさずくれました。


彼のラストの日は、
あたしのような客にも薔薇をプレゼントしてくれていい卓を用意してくれました。


何年間も24時間ホストでいられる人はそうそういないでしょう。


これは
この後にあたしが歌舞伎町で水商売を始めたので痛感しました。


水商売は
お店の中で接客をするだけでも大変な精神力を使います。


昼間の職業より辛い事は沢山あります。
誰にでもできるものでもないし続けられるものでもありません。


人にできなさそうなことを勝気にやってのける、彼はそういう人でした。



22歳。

彼がホストを辞め、社会人になったあたしは彼に告白しました。
もちろん振られました(笑)


相手を傷つけないように断る。
さすが、彼はそこも完璧に要領を得ていました。


これほど本当に傷つかない振られ方は他にないでしょう。
振られたあたしは悲しくはありませんでした。


「この人を好きになれてよかった。」


心からそう思えるばかりでした。

それだけ、彼は素晴らしい人だったのです。



歌舞伎町では沢山の人と出会いました。

楽しい事、嬉しい事、辛い事、悲しい事もありました。
知りたくなかった事を知り、見たくなかったものも見ました。


でも、そこでのたったひとつの出会いはたからものです。



彼とは今でもたまーに連絡を取り、
困った時に相談しては愚痴を聞いて貰い、
勝手に「頼れるにいちゃん」にしています。




さて、それ以降の恋愛遍歴は多少差し支えるのでまだ投稿できません(笑)



この「すれっからし」根性はそう簡単になくなるものでもなく、
人間と言うのは過去にした失敗や苦労を忘れてしまう生き物で

ほんの些細なきっかけですっかり忘れてしまうものです。



この事を学んだのは、まだしばらく先の事です。