これまでのまとめ☆


ホスト遊びにはまっていた当時20歳のあたしは、
歌舞伎町のある店と顔なじみになる。


店のママの誘いもあり、
その店で働くことになった。



そこは歌舞伎町でも特殊な街。
知り合いなどひとりもいない。



ママやお姐さんのレナさんはとても優しく、

常連のお客さんも親切な人ばかり。



歌舞伎町ではただホスト遊びをしていただけの素人同然のあたしを、
みんなが受け入れてくれた。



『はじめまして。アヤです♪』



この頃は、この台詞を毎日言った。


毎日くるお客さんもいたから、
すぐに顔と名前を覚えてもらえた。



つっちーやケンちゃんなど、
愛称で呼べるお客さんもできてきた。



ほとんど必ずといっていいほどドリンクを頂いた。

ってもキャバじゃないからお給料には関係ないんだけど。


お客さんには料金が発生してるわけだし、

少なくとも気に入ってもらえたことが素直にうれしかった。



苦手だった2人以上の接客も慣れてきて、
新規のお客さんからも可愛がってもらった。



あたしのシフトは土曜日に必ず入っていた。


先週来店した新規のお客さんが、


『今日土曜日だから、アヤちゃんいるかなと思って…』


といってきてくれたり、


『アヤちゃん何曜日にくるの?』



といって、本当にあたしの出勤にあわせてきてくれたりした。



なかには下心丸出しのお客さんもいたけど、


あたしはそれをうまくかわせるようになっていた。