潰れそうになりながら勝手に1人で一気を繰り返し、
自分のグラスがあいてないのに人のグラスをあけたりした。


1人でいけるわとかなんとか言いながら
ふらっふらでトイレに立ったり、


前に場内指名をして連絡先を交換していた子に
「ごめんね。やっぱり指名できないわ。」と謝ったり、


酔って落とした香水の中身をさがしてもらったり、

自分のと勘違いした幹部の子のヘアピンを
バッグに出し入れしているところを突っ込まれたり、


ラストオーダーをきかれて

「女が飲むような弱い酒は飲まない」とか
「あたしは男だ」とか


誰も何も言ってないのに

「K氏にもいれなかったのにドンペリなんて卸さない」
などと1人でアツくなったりした。




気がつくと左にいたはずのK氏が右で寝ていて、
あたしはK氏に全体重をかけ爆睡していた。


頭がふわふわした。

完全にできあがった状態で飲んだせいだろう。

結局あたしはグラスワインをいれていたらしい。



身体と脳の意識が離れないようにしながら、
あたしは家路についた。



おしまい。