1593年に発表された、William Shakespeareの悲劇。

テーマは「Revenge(復讐)」。



ローマ帝国の武将タイタス・アンドロニカスは、長年のゴート族との戦いに勝利し凱旋する。
そのタイタスによって息子のひとりを生贄にされたゴートの女王タモーラは、新ローマ皇帝の座に就いたサターナイナスの后となり、アンドロニカス一族への復讐を開始する。



タモーラとその愛人であるエアロン(ムーア人)の策略により、タイタスの娘ラヴィニアは夫を殺され強姦された上に、舌と両腕を切り取られてしまう。
(夫の殺害と自分を強姦した犯人の名前を言えないように)


二人の息子達は冤罪により逮捕される。
タイタスは自分の片手を切り落とし、皇帝に献上して釈放を願うが、息子達は死刑に処せられ、彼らを救い出そうとした長男ルーシアスはローマ追放を宣告される。



すべてがタモーラ達の仕業であることを知ったタイタスは、ルーシアスに命じゴート軍と結託してローマを攻めさせる一方で、タモーラの息子二人を捕獲し殺害する。


一方エアロンは、タモーラの出産した子の父親が皇帝ではなく自分だったことを知り、事が露見する前に赤ん坊を連れ身を隠す。


ローマとゴートの和平会議の場で、タイタスはラヴィニアを絞殺。
タモーラには息子達の人肉パイを食べさせた上で刺殺する。
タイタスはサターナイナスに殺され、サターナイナスはルーシアスに殺される。
新ローマ皇帝に推挙されたルーシアスは、ゴート軍に捕らえられたエアロンに生き埋めの刑を処する。



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…こわかったぁあせる


コレが本当の悲劇かもしれない。
もう血でドロドロしすぎ。


人が殺されるより酷いことされたり、みんな辛すぎる最期ばっかりで、悲劇がさらなる悲劇を呼んじゃうし、平和主義のアタシにとっては大変ココロが痛みました。



コレは小説だけど、実際起こらないことではないし(多分)、人間ってこんなに残虐なんだなぁって改めて思う。
ある意味ホロコーストより…ね。


でも、リベンジってこういうことかもなぁって思った。
自分がもし復讐することになったとき、それなりのことはしちゃうのかもね。。



それにしても、昔から強姦ってあるのはどうして?

あと、貞節に関する考え方ってどうしてこんなに違うんだろ?

時代によっても国によっても宗教によっても。。。