自分だけは絶対こんな風に考えないと思ってた。

いつもの根拠のない自信があった。
(B型特有?あたしだけ?)



小学生のときは、好きな人のことと髪を茶色にすることしか考えてなかった。

中学生のときは、とにかく一日も早く卒業したいと思ってた。
本気で裁判官になりたくて、飛び級して大学に行きたいくらいだった。
少しでも早く司法試験に通って人を裁きたかった。
たいした偏差値でもないのに思うことだけは…以下略


高校生のときは、早く大学生になりたかった。
あんな少年院か刑務所みたいなスパルタはもう充分だった。
何度も何度も志望大のパンフを見ては溜め息。
パンフじゃなくてテキストか学参を開くべきだったのにそれをしなかったことが、
行きたかった大学に行けなかった敗因のひとつだと今更ながら思う。

家にもあんまりいたくなかった。
2人のことは大好きだし一番感謝も尊敬も頼りにもしてる。
いちいち車で送迎してくれるのは嬉しかったけどちょっと疎ましいときがあった。
部屋で電話してると誰と話してるか必ず聞かれるのも嫌だった。
携帯触ってるとメールの相手を聞かれるのが凄く嫌だった。
19時の門限も今考えると信じられない。
メールと電話がしつこいのも嫌だった。
出かけるとき必ず「誰と」「どこに」「何時まで」「何しに」って言わなくちゃいけないのも嫌だった。
それで許可がおりないことがよくあったのも嫌だった。
ごはん食べないと怒られるのも嫌だった。
遅くまで起きてると怒られるのも嫌だった。
朝遅く起きて嫌味を言われるのも嫌だった。
好きな服を着てるだけなのにアレコレ言われるのも嫌だった。

周りに「そういう娘」って思われるのも嫌だった。


早く1人で生きていけるようになりたくて、大学に行った。
で、「大学進学=家を出る」っていう自分の勝手な鉄則に基づいて家を出た。
とにかく生活だけでも1人になりたかった。
学費も生活費も全部2人が労働と引き換えに得た賃金なんだけど…


そして今。
大人になりたくない。
なんていうか…もうちょっとこのままでいたい。

将来人生かけられるくらいやりたい仕事はある。
何もしたくないワケじゃないよ。
早く本当に1人で生きられるようにしなくちゃって思う。
親だっていつまで生きるかわかんないし、やることやんなきゃって思う。

でも、それをする前にしたいことが多すぎる。
行きたい国が多いみたい。
「行って何になんの?」って云う人がいるけど、そんなこと行かなきゃわかんない。




多分口で言ってわかることじゃないと思う。
ていうよりあたしが上手く説明できなくて解かってもらえないと思う。

とにかく云いたいのは、
違う国に行くことで、お金じゃ買えないものが得られるってこと。
それは眼に見えるような形のあるものでも語学力でもない。
あたしはお金で買えないものなんてないと本気で思ってた。
どんな大企業も学歴も人の心も愛とかいう幻想も、買おうと思えば買えると思ってた。
でも、異国で会った人と話した時にだけ思う。
「お金で買えないものって、コレかもしれない」って。



あぁ…なんか色々考え過ぎて支離滅裂になってきた。。



とりあえず、
2人には早く2人だけの人生を生きて欲しい。
自分が1人で生きていけるかはまだ自信ないけど、娘とはいえあたしのために何かを犠牲にして欲しくない。もう2人の人生の邪魔をしたくない。
娘が一番大切なんて云わないで。
お互いを一番に想って。
あたしはその次でいい。