独りで夜道を歩くようになって、今日初めて恐怖を感じた。。


今日は危険なかほりのする人に会って、終電を逃す。

絶対黒だと思ってたけど白しかなくて、とりあえずBKからタクる。
でも禁煙だったし運転上手かった。


2時前の地元は全然人が居なくていつも平穏なはずなのに、今日は違った。

ファミマの近くで、30代前後の見るからに怪しい男が明らかにこっち見てる。
ていうか見すぎ。
しかも酔ってるっぽくてまっすぐ歩けてないし、どう見ても目がヤバい。
とりあえず目を合わせないようにして道を外して帰ることにする。

いつも完璧に唄う歌姫の声を聞きながら家の近くまで来たとき、後ろを振り返った。

あの男がいた。

ねぇ、さっきまでいなかったのになんで?!
ていうか違う方向行ってたよね?!

間違いなくヤバい目があたしを見てるし、なんか男の脚が早くなってる気がする。
さっきより確実に距離が近くなってる気がする。
つけられてる気もする。
しかも、あれだけ女王に言いつけられてたのに今日防犯ブザーもってない。
携帯の電池はあと1コ。
もしかして、部屋の鍵開けたとたん背後から襲われるとか…??
それとも今追われて…

今周りにいるのはうちらだけ。
住宅街だしこんな時間だしきゃあとか言っても意味無い。

一度考えると悪いほうにしか考えられなくなる。


歌姫の声を止めて右手に鍵を持って、曲がり角の手前まで行く。
もちろん視線は奴から一瞬も離さない。

パンプス脱いで素足でいくか迷ったけど、
その瞬間、今まで出した事ないスピードで猛ダッシュ!!

マジで怖い。死にたくない。何もされたくない。
あっちも超ダッシュで追ってきたらどうしよう。
実はグルで先回りされてたらどうしよう。
別に未だ何もされてないのに本気で思った。




幸い男は追ってこなかった。
最初からつけられてなかったのかもしれないし、ただ視力のよくない人だったのかも。
なんかやなことあって、飲みすぎてただけだったのかもしれない。


でも、マジで怖かった。
もし本当に襲われてたり拉致られてたとしたら、誰かがそれに気づくのはいつ?



はい、今日得た教訓ね。
自分で上った道を自分で下るのはいいけど、暗くなる前に帰ろ。