去年の夏、あたしは北京にある偽物デパートで値段交渉をしていた。


一緒に居たのは2年連続同室のMちゃん。
解かる人にはわかるよね。
見た目はギャルちゃんっぽいけど、実際は普通にいいコ。

あたしが欲しかったのはブルガリのごついリング。
Mちゃんは確かティファニーか何かのアクセだったと思う。
もちろん偽物です。


*北京市内にあるこのデパートは、バッグから服飾品、電化製品などあらゆるブランドの偽物が揃う割と有名?なデパート。
具体的なブランドは LV GUCCI Dior COACH バーバリー D&G etc
電化製品では SONY Panasonic TOSHIBA SANYO SEIKO etc
まぁほとんどです。

 ちなみに北京で買い物するときは、最低でも半額以下に落とさないとダメ。
ついてる値段は予め値段交渉されることを見込まれてるから、それでも充分利益はあがるらしいです。つまり値段交渉は常識。
だから北京で値段交渉しないで買うのは、あたしに言わせれば「負け」。



交渉してる時に店の男とした会話。(もちろんチャイ語ね)


男:「君たち日本人なの?」

あたし:「そうよ。日本は好き?」

「まさか」とでも言うような表情で、男は顔を横に振った。

男:「君は中国好き?」

あたし:「まさか!好きじゃないわ」


こんな会話をするくらいだから、もちろん交渉は決裂(笑)
正直そんなに欲しくなかったし、Mちゃんも御機嫌ななめになってきた。
時間もあんまりなかったし、他に行くとこもあった。


Mちゃん:「てかこいつらうちらに買わせる気なくない?!マジむかつくんだけど。」

あたし:「なんかあたしもういらなくなってきたぁ… てか日本で本物買えばよくない?」


全然関係ないけど、北京とか日本語の通じない国に行って困るのは「口が悪くなること」。
まぁ多少強引にいかないと北京ではやっていけないけどね。


それからしばらくして別のお友達が交渉してるのを見ながら座ってたら、
時計を売る男になぜか英語で話しかけられた。


男:「君は韓国人?」

買い物に疲れていたので、「違うし。」と思いながら無言で首を横に振る。

男:「じゃあ、日本人?」

あたし:また黙って「そうそう。」と思いながら首を縦に振った。

そう言うと男は「君はなんて美しいんだ」とか何とかちょいちょいおかしな英語で言っていたが、とにかく疲れてたし時計を買うつもりもなかったので、笑顔で「てんきぅ」とだけ言っといた。


なんか長くなりそうなので分けます。
とぅびーこんてぃにゅぅ