仕事の後20時過ぎに外歩いてただけなのに

ちょっと国を出ようかなって話しただけなのに

電話の向うでは「帰りが遅すぎる」と女王の怒りに満ち溢れた声が聞こえ

パパからは会社から「まじで?危なくねぇ?」とメールがきました


実家にいたとき女王は

暗くなるまでに帰らないと携帯は着信続きで

友達と遊びに行ってくると言えば必ず

「あぶなくないようにね。気をつけてね。」 と何度も念を押され

何か他人と違うことをしようとしたり、どこかに行こうとすれば

危ないあぶないアブナイと言われ嫌な顔をされてきました


女帝マリア・テレジアは

息を引き取るその瞬間まで愛娘のことを心配していたそうですが

女王の心配と不安は私が死んだあとでも続くでしょう


独りで歌舞伎に行ったなんて恐ろしくてとても言えないし

自分がこれからしようとしてることにも怪訝そうな女王の顔が浮かぶけど

女王にはそろそろ私のいない人生を楽しんで戴きたいものです