高校の頃の
あたしがまだ幸せだった頃のプリクラを見つけました。
当時付き合っていた彼と一緒に写っているあたしは、真っ黒な髪の毛にナチュラルなノーメイク。
眉毛も全然綺麗に整ってないし、肌が今よりすっごく綺麗なの。(笑)
今コレと同じ顔しろって言われたら多分できないだろうな。
本当に幸せそうな顔してる。
別れてからの泥沼の時期のプリクラを見て、今までで一番辛かったときの自分を思い出した。
なぜかあたしが夢中になるほど好きになる人には、好きな人が沢山いる人だった。
これは前の彼だけに言えることじゃない。
どんなにあたしが彼を愛しても、もう彼はあたしのことなんて眼中になくて他の女しか見てない。
それでも愛し続けると、たまに彼は思わせ振りなことを言ってくれた。ときには他の女の影を感じさせることや「お前はもう彼女じゃないんだ」という裏の声を聞かされたこともあった。
あたしは意味の無い徒労を繰り返しながら生きていた。
大学受験はこれまでの受験で一番きつかった。
高校受験で偏差値が鰻上りに良くなった経験があるから、どうしてもそれと比較してしまう。
当時はちょっと勉強するだけですぐに偏差値も塾のクラスも上がった。勉強といってもどっちかと言えば簡単で、理解できないものは多分無かったと思う。
それと比べて大学受験は雲泥の差だった。
どんなに頑張っても偏差値は一向に上がらない。変動があるとすればそれは下がったときで、いつでも低く安定していた。
第一志望の大学に行きたいという気持ちだけは誰にも負けなかった。それでいて偏差値は伴わない。
自分でも成績に全く自信がなかったし、もちろん誰にも褒められることなくずっと暗い影を落としていた。
それもそのはず。
「どんなに頑張っても」って書いたけど、本当はそこまで頑張ってない。
頑張れなかったの。
原因はもちろん泥沼にありました。彼のことがどうしても忘れられなくて何にも集中できなかった。
これからのあたしの人生が左右される大学受験にさえも。
「恋は盲目」って、本当なんだね。。
恋愛も勉強もうまくいかない。
あのときのあたしはどんな思いで生きていたんだろう?
泥沼と大学受験が重なって、このときは人生で一番辛かった。
今あのときに戻ったら、あたしは生きていられるかわからない。
当時の自分より今の自分は絶対に弱いと思う。
当時のあたしは何食わぬ顔で愛した彼とプリクラに写っている。
彼は他の人を愛していることを知りながら、それでもまた振り向いてくれるという期待を捨てることなく、むしろすがるような思いで生きていた。笑顔の裏にそういう自分が見えた気がした。
いつまでも哀しいピエロを演じている暇は無い。
時間はかかったけど彼と縁を切ることができて本当に良かった。
五流の行きたくもない大学だけど現役で合格できて本当に良かった。
現在の自分があるのは、当時の辛い自分がいたから。
あのときの自分に会えたとしたら、誰よりも励まして元気付けて、ありがとうって言いたい。