http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070221-00000008-san-soci

 ■学生61人を処分

 日本大学のサッカー部員やラグビー部員ら61人が不正に入手した通学定期券で京王線やJR線を常習的に乗車していた問題で、日大側が両社から請求されていた不正乗車による割り増し罰則金642万円を納付していたことが20日、分かった。また、日大は不正に関与した61人全員を学則に基づき処分した。

 この問題は平成18年8月、京王井の頭線・渋谷駅で、駅員が改札を強引に通過しようとしたサッカー部員を取り押さえたところ、他人名義を含む複数の通学定期券を持っていたことから不正が発覚した。

 鉄道営業法では、不正乗車が発覚した場合、鉄道会社は利用区間の往復運賃の3倍を請求することができると規定されている。不正乗車による割り増し請求額は、京王線が464万円、JR線が178万円で計642万円。サッカー、ラグビー両部員らは20日までに両社に全額を納付した。

 日大は再発防止策として、これまでは発行していなかった通学証明書を新たに発行し、同証明書に基づいて通学定期券を購入するよう指導するとしている。

 サッカー、ラグビー両部は18年度中の公式試合出場を辞退。両部員61人の処分は学則に基づき教授会の議決を経て決定したというが、内容は明らかにしていない。

 日大広報部の話「今回の学生の不正行為は遺憾。鉄道会社や関係者に迷惑をかけておわびします」