自分の中にもやもやがあったり、混乱があったり、迷ったりして、少し行き詰っているなあと感じるとき、以前はよく、映画やドラマ、小説など、まったく別の文脈に一時的に逃避することをよくしていました。まったく別の文脈を、架空にでも体験してから現実に戻ってくると、あらたな気持ちでその前に自分がいた地点を見ることができるという理由からだと思います。果たしてそれは、本当に効果があるのか、前進なのか逃避なのか、いまだにわかりません。一時的に混沌と向き合う不安や恐怖から逃げているだけのような気がしなくもありません。

ただ最近は、自分のその混沌の文脈の中に留まるということを、意識的にも無意識的にもしています。そうすると他のことがおろそかになりますが、混沌から逃げずにじっと注意を向け続け、耳を澄まし続けます。たくさんのノイズや濁った流れみたいなものの中にある、一つの澄んだ水滴のようなものを見つけることができたら、同じ文脈での混沌にはもう入らないのではないかという希望を持ちながら。

ということをぐっと留まって考え続けることも、必要な気がしていますが、結構不健康です(笑)
自然につつまれながら、頭と心の中を、すーっと風通ししてあげるといいのかもしれませんね。
この夏は河口湖近くのコテージで、湖や富士山を眺めながら、静かにそんな時間を持ちたいと思います。
長い夜のおともにいろいろBGMをかけているのですが、どれも良質な子守唄になってしまいます。。。
(ちなみに今はフジコ・ヘミングの奇跡のカンパネラを聴きながらホットコーヒーをすすっています)

仕事を通して感動した体験やうれしかったストーリー、1,000人以上のアンケートを数日かけて読んでます。

毎週、自分にあうのを楽しみに待っていてくれている人がいることや、自分に会うと元気が出ると言ってくれる人がたくさんいることって、やっぱりすごいことだなあと思います。果たして自分にそんな人がいるかな、とちょっと考えてしまいました。

今回のアンケートがすごいのは、ほとんどの方が手書きで書いてくださっていることです。手書きの文字からも、文体からも、その人らしさがにじみ出ているようで、そしてその人の「働く思い」が詰まっているようで、その重ねられている時と思いに共鳴し、読んでいる私の心もいろいろなリズムを刻み始めます。

一気に読めるものではなく、少し読んではそれを味わい、少し読んでは耳をすませ、少し読んでは思いを馳せる。そんな風にしているので、中々進まないのです笑


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量産できないため中々スローペースなムービー制作ですが、ちょっとずつお問い合わせなども増えてきています。
今月は、『企業と人材』の8月号「巻き込むチカラプロジェクトで人を育てる」の特集にも寄稿させていただきました。

$●大前みどりの「フローに生きる技術」-企業と人材8月号


8月20日には、人材育成マネジメント研究会の人材育成活性化研究分科会「Expand Network」主催で、
「社員の心を動かし本気を呼び起こす、感動ムービーのつくりかた」のセミナーをさせていただきます。

今回は、最新のBtoB企業のムービーを視聴いただき、全社内での展開(活用)の事例もご紹介させていただきます。またシンプルなようでいて実は奥が深い、ストーリー(エピソード)のエッセンスの抽出についても、ワークを交えながらお伝えしたいと思います。

ご興味のある方はぜひご検討ください。


届く言葉と届かない言葉がある。

旧皮質とつながった言葉は装いや飾りがないから届く。
豊かな情感が伝わってくる。
シンプルで少ない言葉でも心をとらえる。

デジタルメディアにのせた言葉でも、ふんだんな質感を
発してくれる人もいる。

どんなあり方でその人がその言葉を発しているか。、
どんな眼差しを世界や人に向けているのか。
音楽を奏でるようにリズムとタイミング、
強弱をつけて言葉を発しているか。
すーっと頭の中を流れるような柔軟さを持っているか。
考えすぎて言葉がぎくしゃくこりかたまっていないか。

言葉が降りてくる、あるいは浮かんでくるには
そのスペースが必要。
外で人と会うことが多かった先週と違って、今週は制作週間です。制作モードのときは、基本的に家に閉じこもっているので、どうしてもいろいろな内省スイッチがONになります。そういうとき、以前はブログに考えを整理して書いていましたが、最近はブログを書けなくなってきています。もちろん、Twitterやfacebookで足りてしまうということも大きい理由ですが、他にも何か理由がありそうです。

今年は、天外塾の受講、震災を経て、ひたすら自分に向き合うこと、特に「自己一致」している自分、「自分に嘘をつかない自分」の探求を休まず続けています。陰の感情も陽の感情も、快も不快も含め、ありのままの自分を見ていくということを、結構一生懸命やっています。

文章を書くということは、自分の中にあるものを一度顕在化し、それが本当に自分の感じているもの、考えているものとフィットするかどうか検証できる、実はものすごく重要な作業です。ブログ以外のところでは、文章を書きながらそういう向き合いを続けていますが、今はまだそれを、自分で納得のいく形でアウトプットできず、そのため意識的にも無意識的にも人目に触れるブログを避けているのかもしれません。

最近、本当にたくさんのヒントや、自分にとっての現時点での真実と思われるものが、自分のまわりに、そして自分の中をふわふわと回遊している感じです。ただ、まだそれをしっかりズンと自分の中に落とし切れていません。それはそれでいいのかもしれません。うつろい、流れゆくものとして、その流れに一緒に身をゆだねていればいいのでしょうか。

もしくは、そもそも「自分と一致した言葉を出し続ける」ということが幻想なのかもしれません。人はその瞬間、その瞬間で、様々な文脈を生きているものだとすれば、自分からでるすべての言葉は、ある種真実なのかもしれません。インテグラル的にいうと、必ず真実を含まざるを得ないのかもしれません。

恐いと思っていることも、目をつむっているから恐いのであって、もし少しの勇気を持って向き合ってみたら、それほどではないのかもしれません。もしくはその恐さを乗り越えた先に、さらなる真実が待っているのかもしれません。振り返ってみると、これまでもたくさんの恐いことを乗り越えてきたし、たくさんのことを手放してきました。痛みはともなっていたかもしれないけど、その先に気づきや成長がありました。

目の前のことだけではなく、ある程度のスパンを持って見てみることも、自分の感情にフタをせずに見ることと同じくらい大切なのかもしれません。

ずっと苦手意識を払拭できない「書くということ」に、もう少し向き合ってみようとふと思った、つれづれなる内省モードの今日です。
天外伺朗さんの『運命の法則』という本に出会ってから6年。
共時性に導かれるかのように人に出会い、フローに関する活動をしてきて
また一つ夢が実現します。

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※いよいよ来週にせまってきました。お席の残り少なくなっておりますので
ご検討中の方はお早めにお申し込みください。

2009年に設立したフロー・インスティテュートでは、代表に天外伺朗氏
をお迎えするにあたり、記念講演会を開催することにいたしました。

さらに特別ゲストとして、ネッツトヨタ南国株式会社、取締役相談役の
横田英毅氏もお招きします。

天外伺朗氏は自身のCD開発やAIBO開発などのプロジェクトにおいて、
「燃える集団」というフロー状態を経験しました。チームや組織が
「燃える集団」になると、幸運の波にのったかのように、様々な困難
を乗り越え、奇跡的な成果が生まれます。

その「燃える集団」を生み出すのが、指示・命令をせず、徹底的に部下
を信頼し、受容し、サポートする長老型マネジメント、「フロー経営」
です。

2010年に開催された南アフリカ共和国でのワールドカップで、日本代表
チームを率いた岡田元監督も、天外伺朗氏の主宰する「天外塾」で、
このフロー経営について学ばれています。

この「フロー経営」にあたる独自の経営を30年以上かけて醸成し、今や
数多くのメディアが殺到する組織に育てあげたのが、横田英毅氏です。

ネッツトヨタ南国は、日本経営品質賞受賞やトヨタ系ディーラーの顧客
満足度調査で11年連続CSナンバー1を獲得したことで知られていますが、
その根底にあるのは、徹底した従業員中心主義。

「社員が幸せに働ける会社をつくることが、お客様の満足度の高い
会社になる」

「仕事にやりがいを感じ、所属する組織に誇りを感じている社員は、
お客様に心から喜んでもらえるサービスを提供しようと考え、行動する」

という信念のもと、社員の自主性に任せた経営や、こだわりの人財採用
など、様々な工夫を重ねてこられました。

今回は天外伺朗氏、横田英毅氏の両氏に「社員が誇りとやりがいを
持ってイキイキと働く経営」についてお話いただきます。

「フロー経営」の要諦は、言葉で伝えることが難しいもの。
だからこそ、お二人の語りの中から感じとっていただくことが、
一番の近道ではないでしょうか。

お二人がフロー経営について教えている「天外塾」「横田塾」はそれぞれ、
2012年まで満席。さらに半日に換算すると5万円の参加費です。

今回は、少しでも多くの方にお話を聴いていただける機会にしたいと
いうことから、この特別記念講演会が実現しました。
この貴重な機会、ぜひお見逃しなく。


日 時: 2011年6月23日(木)19:00~20:45 (18:30開場)

タイトル: 天外伺朗氏×横田英毅氏"フロー経営"を語る
     「社員が誇りとやりがいを持ってイキイキと働く経営」

会 場: 国際文化会館 別館2F 講堂
     http://www.i-house.or.jp/jp/ihj/access.html
     〒106‐0032 東京都港区六本木5‐11‐16
     都営大江戸線 麻布十番駅 7番出口より徒歩5分
     東京メトロ南北線 麻布十番駅 4番出口より徒歩8分
     東京メトロ日比谷線 六本木駅 3番出口より徒歩10分

参加費: 10,000円(税込) 

定 員: 80名 

主 催: フロー・インスティテュート 

共 催: 株式会社officeJK、株式会社ブロックス

【お申し込み・詳細】http://bit.ly/ioLASd