今日は、宇宙元旦なんだそうですね。
それにふさわしく、脱皮するみたいに、
葛藤と痛みの起こった日でした。
外国籍の男友達が帰国するので
生涯でもしかするとこれが最後かも
というお別れのコーヒーをしてきたのですが、
彼がかなりのピンチに陥っていて、
それを助けるか否か、
という葛藤に直面したのです。
彼は、以前、私が失恋の絶望に陥ってたときに出会って、そこから回復していく中でのキーパーソンとなった人で、たまたま出会って、私が心の底に抱えていた、大きな2つのトラウマを受け止めて昇華してくれた。
そういう大切な縁のあった人なんだけど、
最後の逢瀬になるかもしれなかった今日、
目の前で、崖っぷちに追い込まれてる彼を見て、
最後にお餞別として、
1万円渡そうか
と考えた。
私自身、お金が無くなって途方に暮れたとき、
何も知らない父親が、偶然、急にお小遣いをくれて、その1万円で救われたということが何度かある。
じゃあどうしてそうすることを迷ったかというと、このパターン、何度かあったから。
お金を請われたことは無いんだけど、
なぜか、いつも、助けなきゃってなるの。
何もしないと、
なぜか、彼を見捨てたみたいな気分になる。
帰宅してから、
ずーっと悶々と悩んだ。
どうするのが一番いいかな。って。
彼が本当に困ってるのはわかってるんだ。
助けを請われた訳でもない。
私が勝手に気を揉んでいるだけ。
こういう時の一万円がどんなに救いになるか知ってる。
最後にプレゼントだと思えばいいんじゃない?
でも、何かがひっかかる。。。
そこに、親友から電話があった。
そして、彼女と話しながら、
だんだん意思がクリアになっていって、
お金は渡さないことに決めた。
その理由は、
やっぱり、彼にはまだ他に出来ることがあるはず、という思いと、
私がお金を渡しちゃうって
彼のサバイバル能力を信頼してない
ということになると思ったから。
私も男で、
男同士の関係だったら、
助けたかもしれない。
でも、私は女で、
私自身、余裕がある訳じゃなくて、
なんなら私だって追い込まれてて、
美容院に行くのも我慢してる。
そんな風に女が我慢して作ったお金を
男に渡してはいけない
そう決めてから、
しばらくは相当な罪悪感に苛まれたんだけど、
この決心ができて良かった。
彼は、乗り越える
そう信頼することが、敬意なんだと思う。
こうやって書いてると、改めて、
女が我慢して作ったお金を男に渡すってその男の格を下げることだ。絶対にしてはいけない。
と感じて、
その発想が恐ろしいほど。
そういう訳で、
渡すかもしれなかったお金を使って、
早速、美容院に行って来ようと思っています。
それが、男としての彼に対しても、
私の男性性に対しても、
敬意になる。
困窮してる男を目の前にして、
美容にお金を使うって
めちゃくちゃ罪悪感がある。
でも、、
男の人って、すごいんだから。
坂爪圭吾さんだって、
全てを失ったところから、大冒険をしてたじゃない。
男を信頼しよう。
そうだ、
失恋回復で支えてもらったときだって、
これでもかこれでもか、と
私がバンジーを飛んで傷を見せるほどに、
彼は本来の男らしさを発動して、目覚めていったじゃない。
自分を美しくすることにお金をかける
っていうことも、
自分の中の男がなせる技なんだなぁ。
