大きな衝撃が起こったとき、
ただ、ショックだけは分かっても、
それが、悲しみなのか、憎しみなのか、どんな感情なのか分からない。

そんな中でも、時間はすぎる。

晩ごはんなんて、どうやって作ってたんだろう。
時間が来たら、どうして眠っていたのだろう。
なぜ、お風呂に入ってたの。
なぜ、歯を磨いていたの。

そんな日常のルーティンを普通にこなしていくのが、不可解に感じられて、
現実と肌の馴染まない違和感に包まれる。

怒りとか、純粋な悲しさとか
シンプルな感情が出てくるのはまだ先。


嫉妬とか、罪悪感とか、
正体のつかみにくい、異様な感情が混ざりあって、嵐みたいに押し寄せる。


その混乱を、責めないで。


嫉妬とか、罪悪感は、
真実を隠すため。

あなたのショックが、最小で済むように、
体は、
いつ、何をリリースするか、
すべてを精密に計算して、決めている。

その罪悪感さえも、
あなたを守ろうとしてる。

そして、体は、
あなたが乗り越えられる事を知っている。

あなたを、信頼してる。


子供がお母さんを信じているように。

だから、あなたも、
体を信用して。

わき上がってくるものに、
委ねよう。

体は、 間違えないから。

体に、決めさせて。