子供の頃
大体小学校の中学年くらいだったろうか
男子と遊ぶことも多かった私
川でダンボール箱! が浮いているのを見つけた
いや正確には 先に見つけたのは声
呼び寄せられた鳴き声で 何が入っているのかはわかった
黒いぞうきんだと思った と 後でそのこは言った
子猫でした
ふたりでなんとか回収し とりあえずアパートに連れていった
ぐしょぐしょの ぐったりしていた身体を 乾いたタオルで包んだけど
戻ってはこなかった
黒を ほんとうには助けられなかった私たちは
とても へこんだ
生きないと 意味なくね?
助けても 生きてないなら
そうだ その反面 予感もあったと思う あんなに水のようになって
いたのだから
黒を忘れないあの子もわたしも泣いて悔やんで責めて負った
いまも思い出すと その子猫も 川も 道も あの子も
そしてわたしも 黒の色なのだった
暗闇で ベルの鳴る前 覚めている
その手に触れた カタチは不毛