アルカイダがソマリアを支援しているというニュースを読み、複雑な気分になりました。
日本でも東北の被災地に、裏社会の人間が現金を配っていた、という話を聞いたことがあります。

両者に共通するのは、公的な支援が届きにくい(または適切な支援がない)という点と、影響力確保という目的でしょう。

ソマリアの場合、援助物資は武装勢力に横取りされるし、配布員も誘拐されてしまう、という酷さと聞きますから、並の組織では踏み込めない場所と思われます。そこでアルカイダの出番、というわけなんでしょう。

それだけ治安が悪いし、そもそも社会として成り立っていないんじゃないかとさえ思えてしまう状況です。
難民の方々がどのような現実に直面させられているのか、日本にいては想像ももできないのかなと思います。

理屈で言えば、援助物資が援助依存体質を育んでしまい、ますます自立が困難になる、ということができます。だから、モノをあげるんじゃなくてモノを創りだす力を育てることが重要なんだと。

でも、ろくにインフラの無い環境に、もう入ることができないくらいの人達が集まっているという状況を目の当たりにして、まずは必要なのは食べ物や水、医薬品なんだと思います。たしかに援助依存になってしまうかもしれない。難民が発生する状況を無くさないと砂漠に水を撒くようなものなのかもしれない。それでもやっぱり援助物資は必要なんだと思います。

ほんと複雑な気分です。