遙かなる星々の世界

強いX線の招待を探ったら、星がブラックホールに吸い込まれる瞬間でした、という、ある意味決定的な瞬間を捉えた事例ですね。

観測データから、起こっている事象を明らかにするその作業に恐れ入ります。

ブラックホールってなんとも不思議な存在です。
単純に言えば、とてつもなく重くて、そのためとてつもなく重力が強く、何者もそこからは出てこられないという存在。

なんともSF的ですが、現実に存在します。

記事によると、銀河の中央に観測されるそうで、もしかしたら、究極的には、それぞれの銀河はそれぞれ持っているブラックホールに吸い込まれる運命にあるのかもしれません。どれだけの年数がかかるのかは、まったくわかりませんが・・・


それにしても、ブラックホールに星が吸い込まれるという、決定的な瞬間を観測したっていうのは、宇宙が刻一刻と変化して行っているものだということを、現実感を持って教えてくれます。暗黒物質など、おそらく人類がまだ解明していないことがたくさんあると思いますが、宇宙は確実に存在しているんだと、という現実を教えてくれました。


記事の写真は想像図なので、決してこのような画像が望遠鏡で撮影されたわけではないことは注意する必要があります。

おそらく、現実的には膨大な観測データをコンピュータで解析しているものと思われます。だから、想像以上に地味な現場だとは思うんですけどね。そのデータから現象を導き出す人間の知性に、凄さを感じます。