QueenMarmalade
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NOBODY -9-

-----ヘギョ-------
今日は映画公開の舞台挨拶の日。
朝から美容室に寄って事務所に到着。
事務所に入ってすぐにお世話になったヒョリンヌナに廊下でばったり会った。
後ろには黒髪で長身でグラマラスな可愛らしい女の子が隠れるように一緒に歩いてる。
不覚にも可愛いと思ってしまった。

ヘギョ:ヒョリンヌナお久しぶりです^^
ヒョリン:ヘギョ!元気?相変わらずのオーラね^^
ヘギョ:美容室行って来たから^^ 新人さんですか?
ヒョリン:まだ説得出来てないけど今一番私が欲しい子なの。
ゆい:はじめまして、ゆいです^^
ヘギョ:ヒョリンヌナなら信頼して大丈夫よ。じゃ私仕事行って来ます。

事務所の中は相変わらず可愛い女の子や綺麗な女性、端正な顔立ちの男の子がウロウロしている。
やっぱり違う世界だな。。。

ヒョリン:ゆい、もう進路は決めてるの?後一年で卒業でしょ?
ゆい:うーーん、漠然とパパの仕事を継ぐもんだと思ってたから。
ヒョリン:じゃ、学業に差し障りのない範囲で1年だけやってみない?
この前の監督さんもゆいとソンギュ達なら契約を1年延ばしてもいいって言ってくれてるの。
ゆい:うーーん。断る理由もないんですけど、私に出来るんですかね?
ヒョリン:私この仕事20年やってるけど、ゆいは出来るわよ!太鼓判押す。

話しているとソンギュ達と社長が勢い良く入って来た。
社長:君がゆいちゃん?
うん!いいね。気に入ったよ。うちでやってくれるんだって?
ゆい:え?
ソンギュ:返事したのか?
ゆい:え、いやそのまだ。
ヒョリン:とりあえず1年契約で私に任せて貰う事にしました。
学業に差し障りのない範囲で。いいわよね?ゆい!

ヒョリンオンニに押し切られて、断る理由が見つからないというだけでOKしてしまった。
その後は事務所所属のアーチストスタッフ全員と懇談会のような席に同席している。
女の子は全員ちょっと派手目に着飾って、大袈裟に笑って、高めの声で話しているように見える。
すでになんとなくOKした事を後悔し始めていた。
何人か偉そうな人が入って来て、ソンギュ達はマネヒョンに連れられて挨拶に行った。

ヘギョ:OKしたのね?
ゆい:え?あ、そうなんです。まだ全然解らないので戸惑ってるんですけど。。。
駄目ですよね、こんな気持ちで始めちゃ。。。
ヘギョ:始めるキッカケなんてなんでもいいと思うわよ。
私なんて女優になる気もさらさらなかったし、あんな風に媚び売るのなんで絶対嫌。

さっき見てた女の子達の方を冷たい目線で見て言った。

ゆい:ああいう風にしなきゃいけないって訳じゃないんですね?安心しました(笑)
ヘギョ:ああいうのはすがりつきたい人だけがやるの。
才能と実力で選ばれなくなったら辞めればいいだけの事。


偉い人達が全員帰って、マネヒョンやヒョリンオンニは後片付けに追われていた。
ゆい:マネヒョン、何か手伝います。
マネヒョン:マネオッパだろ?
ゆい:なんかソンギュがずっとそう呼んでるから呼び易くてwww
実はオッパって呼べる知り合いがいないんですよね。
韓国にいる時ってソンギュとずっと一緒で、私の事子供扱いでソンギュは自分の先輩にも私の事紹介してくれなかったし。。。
マネヒョン:ふーん。
ゆい:ふーんって聞く気ないでしょー!!
マネヒョン:お前はなんも解ってないんだなって思ってさ。


ソンギュが見当たらない。
ヒョリンオンニも事務所に戻っちゃっていないし。暇だ。
にしてもこの会場綺麗だなー。
シャンデリアがあって、夜景も綺麗に見える大きな窓があって。
夜風の涼しさに誘われて外に続く階段を上がって行く。
すると誰かの話声が聞こえて来たので階段を下りようとした。

「ソンギュ」

見ちゃいけないという気持ちとソンギュを呼ぶ女の人の姿を見たい気持ちが交差する。

「ソンギュ、行かないで。昔みたいにおいていくのはやめてよ」

音がしないようにもう一段階段を上がる。
そこにはソンギュの首に両手を掛けて艶かしくうなだれているヘギョオンニがいた。
ヘギョ:もう一度キスしてくれない?部屋に来てくれた時から忘れられないの。

これ以上聞いていられないと思って、ヒールを咄嗟に脱いで階段を音を立てないように駆け下りた。


ウヒョンside------
マネヒョンにソンギュヒョンを探すように言われて建物の中を探して歩いた。
ヒョンの事だから人のいない所でさぼってるに違いない。
そう思いながら歩いていると2年前のあの日のようにゆいが泣きながら階段を駆け下りて来る。

ウヒョン:どうした!
顔を上げずにすり抜けていくゆい。
俺は階段を数段駆け上って訳を確信した。
すぐにゆいを追いかけた。

ウヒョン:そっちに行くと沢山人がいるよ。
それを聞くとピタッと走るのをやめたゆい。
あの日みたいに涙を拭ってあげる。
誰かが近づいて来る足音がしたからゆいを抱き寄せて柱のくぼみに隠れた。

ウヒョン:誰にも言わないから今だけ泣いていいよ。

ゆいは声を押し殺して泣いていた。
あの日ソンギュヒョンじゃなくて俺がしたかった事。
ゆいが泣き止むまで抱きしめている事。

ウヒョン:ソンギュヒョンはヘギョヌナの事好きじゃないから安心しろ。

ゆいは何も言わずに顔を埋めて泣いている。
2年前みたいにソンギュヒョンの事嫌いだったらここでこんな事言わないのにな。
俺ってなんてお人好しなんだろう。

ソンヨル:ヒョン!ここでなにしてるの?お!ゆい!!なんで泣いてるの!
ウヒョン:シー!お前声がデカイよ。泣き止むまで静かにしてやれ!
ソンヨル:ゆいー。泣くな。よしよし。
ウヒョン:おまえって女に抵抗ってやつが一切ないんだな。

少しして泣き止んでフーーって深呼吸すると「ありがとう」と言って俺たちとは別の車でヒョリンヌナと自宅へ戻った。

俺はまだ抱きしめてた時の温もりを感じながら、ソンギュヒョン達と同じ車に乗っている。
ソンギュヒョンは窓の外をボーーっと見たまま。

ソンヨル:ウヒョニヒョン、さっきゆいなんで泣いてたの?

ソンギュヒョンがジロッとこっちを見る。

ウヒョン:さー?

宿舎に付いた。

マネヒョン:車駐車してくるから先にみんな行ってて。

疲れた身体を引きずるように歩く。

ソンギュ:ウヒョンちょっといいか。

まぁそう来るよね。

マネヒョンに公園にジョギングに行くとメールして2人で宿舎の目の前の公園まで来た。

ソンギュ:何があった?
ウヒョン:ソンギュヒョンが悪いんだよ?
ソンギュ:どういう意味?
ウヒョン:今日屋上でヘギョヌナと何してた?
ソンギュ:何もしてないけど。
ウヒョン:偶然一緒にいるとこゆいみちゃったんだよ。
ソンギュ:何もしてないよ、ただヘギョヌナ酔ってて。。。
ウヒョン:酔うと見境ないって知ってるのになんで一緒にいるんだよ。
ソンギュ:一緒に屋上に行った訳じゃないよ。
ウヒョン:そんなのどうでもいい。ゆいを泣かせた事に変わりはないだろ。
俺、デビュー控えてるからゆいに気持ちを伝える気ないよ。
でもソンギュヒョンがゆいを傷つけるようなら伝えるし守るよ。
ソンギュ:おまえ、何言ってんだよ。
ウヒョン:別にソンギュヒョンのものじゃないだろ?
ゆいにちゃんと気持ち伝えた訳じゃないだろ?
ソンギュ:・・・・ゆいは誰にも渡さない。
ウヒョン:じゃ泣かせるなよ。




ウヒョンと話してからすぐにタクシーに乗ってゆいの自宅まで来ていた。
ゆいの両親には顔を合わせ辛いと思って、ゆいに電話する。

ゆい:どうしたの?

なにもなかったかのように明るい声で電話に出る。

ソンギュ:家の前に来てるから表に出て来てくれないか?
ゆい:・・・わかった。

いままでもこうやって辛い時に明るい声で俺と話してた事あったのか?
俺はずっとお前の事守って来たつもりだったけど。
お前は辛い時にでも俺の前だけでは素直に泣けると思ってたのに。

お風呂に入った後なのか、まだ少し髪が濡れていて寝間着の上からちょっと大きめのカーディガンを羽織って出て来た。

ゆい:ソンギュ?どうしたの?

お前が知らない振りをするから俺は何をどう伝えたらいいか解らない。
お前が泣くのは俺の前だけだろ?
なんでウヒョンの前で泣いたんだ?
完璧に嫉妬だ。
泣かせた原因は俺なのに。

ゆい:うっ 苦しいよぉソンギュ

乱暴にゆいを抱きしめる。

ソンギュ:俺以外の男の前で泣くな!
ゆい:・・・
ソンギュ:俺の事だけ見て、俺の事信じてろ。
ゆい:ソンギュのファーストキスってヘギョオンニなの?
だからあんな風にキスが上手だったの?
ゆいは子供みたいでしょ?
ソンギュ:・・・
ゆい:いつも歌ってたNOBODYってヘギョヌナの事?
ソンギュ:パーボ!あの曲はお前の事だよ。
ゆい:あの曲はセクシーな女の人に歌う曲じゃん!
絶対私の事じゃないよ!セクシーじゃないしゆい。

まるで子供が駄々こねるみたいに話し続けるゆいの唇を塞ぐ。
気持ちが伝わるようにゆっくり優しく角度を変えて何度も唇を塞いでいくと
また気怠いため息がこぼれる。

ソンギュ:ほらな。おまえはセクシーだよ。
お前ほど夢中にさせられる女の子はいないんだ。
ヘギョヌナの事は誤解させてごめん。
酔ってキスされた事はあるけど、本気のキスじゃない。
一度きりでお互いにそんな感情はないよ。
今日も酔ってたみたいだし。
酔うと誰にでもああいう風になるの。

ゆい:ヘギョオンニは好きだと思うよ、ソンギュの事。

ソンギュ:そんな事ないよ!それよりお前はウヒョンに気をつけろよ。

ゆい:ウヒョンはただなぐさめてくれただけだし。


ヘギョside
自宅に戻って今夜のソンギュとの事を思い出す。
やっぱりキスはしてくれないのね。
そういう所がまた好きなんだけど。
ワインを片手になんとなくソンギュへ電話して見る。
返事はないけど電話の向こうからなんとなく話し声が聞こえる。

あの曲はセクシーな女の人に歌う曲じゃん!
絶対私の事じゃないよ!セクシーじゃないしゆい。

ゆいちゃんと一緒なの?
会話が途切れて受話器を耳に押し当てると、
チュッというキス音と気怠そうな吐息が聞こえる。

ほらな。おまえはセクシーだよ。
お前ほど夢中にさせられる女の子はいないんだ。
ヘギョヌナの事は誤解させてごめん。
酔ってキスされた事はあるけど、本気のキスじゃない。
一度きりでお互いにそんな感情はないよ。
今日も酔ってたみたいだし。
酔うと誰にでもああいう風になるの。

受話器を耳に押し当てたままワインを全部一気に飲んだ。
ソンギュ、全然伝わってなかったのね。
そうよね、あんなタイミングだし、いつも酔った時だもんね。
そしてあなたが愛してるのはゆいちゃん。
全然叶わないって解ってるけどどうしてもあなたが欲しいと思った。

NOBODY -9-

やっと自宅に着いた。
送ってくれたマネヒョンにお礼を言って自宅までの階段を上がる。
パパとママは先に韓国に着いていた。
ゆい:ただいまー
ママ:おかえり。ゆいちゃん。あら!ソンギュも大人っぽくなってーー!
さぁあがって、ご飯食べて行くでしょ?
ソンギュ:はい、ありがとうございます。
パパ:ソンギュ!随分と男らしくなったな。今日はありがとな。

両親とソンギュとご飯を食べて、ソンギュのキツい練習生時代の話を沢山聞いた。
デビューが決まってプレッシャーを感じてる事も。

ママと片付けをしてると、ソンギュとパパはベランダに出て何やら話し込んでた。

ママ:ソンギュ君、すっかり男らしくなっちゃったわね♡
ゆい:そうだね。今日もね事務所の前には沢山ファンがいてね、キャーーーって凄かったの。
ママ:そー。じゃゆいちゃんももうあんまり会えなくなっちゃうわね。
アイドルになったら女の子の噂とか御法度なはずよ。
ゆい:・・・・・そーだよね。。。

お風呂から上がると、ソンギュはソファーで眠っていた。
パパ:練習が相当ハードみたいなだ。疲れきってる。今日は泊まってゆっくりして貰え。
ママ、明日の朝栄養たっぷりの朝ご飯作ってあげなさい。

パパとママが寝室に行ってから、客間のベッドで眠るソンギュの横顔を見ていた。
本当に疲れきってぐっすり眠ってる。
2年ぶりに会えた事で頭が一杯でデビューするって意味を良く考えてなかったな。。。
さっき話してたみたいに辛いレッスンを耐えて来たのもこの為なんだし邪魔出来ない。

翌朝ママお手製の美味しいご飯を食べた後パパにソンギュを宿舎まで送ってもらった。
私は玄関先で「じゃ!デビューまでリハーサル頑張ってね!!」ってハイタッチしただけで、
一緒には行かなかった。

ママ:ゆいちゃん。。。
ママがよしよしと頭を撫でてくれた。
パパとママの前では泣きたくないけど、今はソンギュの前でも泣けなくなってしまった。

パパ:ゆいは不器用だな。相変わらず。
あいつは芸能界に疎いからな。昨日お前が寝てからようやく気付いたみたいだよ。
お前がデビューするってどういう事かって。
ソンギュ:・・・・・・・
俺は何も言えなくて、拳を握りしめて窓の外を見てる事しか出来なかった。


宿舎につくとヒョリンヌナがもういて、メンバーも支度が終わっていた。
ヒョリンヌナ:ソンギュあと10分で出るわよ。
ソンギュ:あれ?今日って何のスケジュールでしたっけ?
ヒョリンヌナ:学生服のモデルに抜擢されたのよ!デビュー前なのに!その撮影。

ソンヨル:ミンジも一緒の撮影だってさー!なーL??
L:なんで俺に言うんだよ!?
ソンヨル:だってミンジに好かれてるじゃんLは!
L:そんなの知らないよ。
ソンヨル:はーこれだから鈍感男は!
ドンウ:ミンジって誰?
ソンジョン:同じ事務所のモデルさんだよ!ヒョン!失礼だから覚えてよね!
ホヤ:ドンウヒョンは女の子は好きな子しか覚えないから。ウヒョンヒョンは全員覚えてるけどwww
ウヒョン:ソンギュヒョン!昨日は楽しかった?
ソンギュ:うん!久しぶりだったしね。
ウヒョン:それだけ?
ソンギュ:それだけ!お前には言わないよ!


ヒョリンヌナ:え?ミンジが?そうですか。代役と言ってもあの監督は好き嫌いがはっきりしてて、好みの子で新人じゃないと絶対駄目なんですよね。
うちの事務所にミンジみたいに黒髪で身長があってグラマーな高校生役出来る新人っていないし。。。
あ、ちょっとお時間頂いて折り返してもいいですか?申し訳ありません。

ソンヨル:ヒョリンヌナ、どうかしたの?
ヒョリンヌナ:ミンジがダンスのレッスン中に足を怪我しちゃって立てないって。
今日の撮影代役探さないとあの監督さん忙しい人だから話が流れちゃうかも。
ソンギュ!ゆいちゃんに急いで電話してくれない?
ソンギュ:え?
ヒョリンヌナ:ゆいちゃんにしか出来ない事。




ゆい:あのヒョリンオンニ。もうちょっと詳しく聞きたいんですけど。
ヒョリン:ゆい!ごめんね。訳は後でちゃんと話す。取り敢えず今、ゆいはうち所属の新人モデルで、怪我をしたミンジの代役で来たって事にして欲しいの。
今日撮影の監督は忙しい人でね、明日にはアメリカに帰っちゃうから今日撮影出来なかったら大変な事になっちゃうの><
監督からのリクエストにぴったりなモデルが今うちの事務所にいなくてゆいちゃんだけなの。
ゆいが素質あるのは解ってるから、ゆいは普通に立ってるだけでいいわ。
監督も新人が欲しいって言ってるからポージングとか逆に出来ない方がいいのよ。

あーーー、ヒョリンオンニが早口で言ってる事は理解出来るんだけど、やっぱり理解出来ない。。。もう本当にどうしていいか解らない。
でも取り敢えずやるだけやろう。今日乗り切ればソンギュ達が救われるんだし。


ガチャ。
ヒョリン:失礼します。監督、実は前回会って頂いたモデルが怪我をしてしまいまして、
本日代役のモデルを連れて参りました。
オーディションして頂いても宜しいでしょうか?
ゆい:はじめまして。ゆいです。宜しくお願いします。
監督:・・・OK!決まりだね☆
ゆい:え?
ヒョリン:ありがとうございます!!

廊下をバタバタ走りながら聞く。
ゆい:誰でも良かったんじゃないですか?
ヒョリン:そんな訳ないじゃない、あの方巨匠なのよ。死ぬかと思ったわ。


撮影が終わって帰りの車内。
俺の横でゆいはぐっっっっすり眠ってる。
そりゃそうだよな。ありえない展開だもんな。
何着も制服を着替えて、ポーズの指示に全力で応えて、一日笑顔を絶やさずに頑張ってた。
よしよし、ありがとうゆい。

ヒョリン:ソンギュー。あんたがオーディション来た時からずっと狙ってたんだけどさ、やっぱりゆいを正式にスカウトしたいわ。
あんた問題ないでしょ?
ソンジョン:僕賛成ー!僕女の子見る目厳しいけど、僕のお眼鏡にはかなってるよ!
なかなかいないよ僕のお眼鏡にかなう子って☆
ソンギュ:俺はいんだけど、ゆいって芸能界に疎いし、本人も今までそんな事考えた事もないと思うから。。。どうなんだろう。両親も厳しいしなー。
ヒョリン:一般の子のままにしておくよりも同じ業界にいた方が近くで守ってあげられるわよ。

ソンギュ達メンバーを宿舎で下ろしてから、マネヒョンとヒョリンヌナはゆいを自宅まで送り届けた。
マネヒョン:ヒョリン、さっきの一言は大人の都合だよな。
ゆいが一般人だろうが、芸能人であろうがあの2人の恋愛が許される事は当分ないよ。
2人が有名になればなる程な。
ヒョリン:そうね。私も染まっちゃったわね。

ゆいはなんとなくその会話を聞いていた。
なんか、自分達じゃどうしようもないところまできちゃったのかな?

ヒョリン:ゆい。今日は疲れてると思うから明日またゆっくりお話出来ないかしら?
迎えに来るわ。
ゆい:わかりました。今日はもう寝ます><
ヒョリン:今日は本当にありがとう!

NOBODY -8-

ヌナ:ゆいちゃん。あの子達まだ支度に時間掛かってるみたい。
先に車に乗ってましょう。
ゆい:はい^^
ヌナ:ゆいちゃんってソンギュとは幼なじみなんだってね。
マネヒョン:幼なじみの域は超えてたけどな。
運転席にいたマネヒョンが呟く。
ヌナ:ゆいちゃん、芸能活動するつもりない?
ゆい:え???考えた事ないです。
ヌナ:そう。。。ヘギョよりいいと思うんだけどな。
マネヒョン:ヌナはヘギョに厳しいですね。
ヌナ:あの子はソンギュを追っかけて事務所に入ったようなもんだから。プロ意識がないのよ!
ソンギュも先輩の繋がりとか言ってヘギョには好き放題させてるし。

なんか聞きたくない事聞いてるかも。。。
きっとそのヘギョって人ソンギュの彼女なのかも。。。
キスの相手、NOBODYを捧げる相手。。。

ソンギュ:お待たせしました!

メンバーが沢山車に乗って来る。
「ゆいヌナ、こんにちは^^」みんな笑顔で挨拶してくれる。
ウヒョンだけニコッと笑っただけで何も言わなかったけど。

隣にソンギュがいたけどなんとなく顔が見れなくて車窓から久しぶりのソウルの街を眺めていた。
2年って絶対に長かったはずだよ。。。

ソンギュ:どうした?
私にだけ聞こえるくらいの声で優しく聞いてくれる。
心配させないように少しだけ笑って、ソンギュの膝の上の手をギュッと握った。
ソンギュは私の横顔を見ている、そして人知れずウヒョンはソンギュの手を握った私の手を見つめていた。

宿舎の前で車が止まった。
ソンギュ以外全員降りて「また逢いましょう~」と笑顔で言ってくれた。
ヌナ:いつでも連絡頂戴ね!
ゆい:あ!あの、前にお名刺頂いておいて申し訳ないんですけどなんて呼んだらいいですか><
ヌナ:あぁ^^ ヒョリンよ^^
ゆい:じゃヒョリンオンニ^^ 今日はありがとうございました。

車が走り出してからマネヒョンが
マネヒョン:ゆいちゃんちょっと解んない話しちゃうけどごめんな。
ゆい:あ、どうぞ。
マネヒョン:ソンギュ、最近ヘギョと話してるか?
ソンギュ:話してないですよ。元々先輩の何人かと付き合ってたっていうだけでそんなに知り合いでもないし。
ゆい:(え?そうなの?)
マネヒョン:アプローチされた事もないのか?誰から見てもヘギョはお前の事気に入ってるだろ?
ソンギュ:アプローチっていうか、ヘギョヌナはそういうタイプっていうか、言い方悪いかもしれないけど酔うと見境なくなっちゃったりするし。。。
ゆい:(見境ないってなんで知ってんの?)ジロッ(=◇=;)
ソンギュ:・・・ゆい。。。さっきから怒ってる?どーした?
ゆい:別に怒ってないけどぉ、ヘギョって人がソンギュの彼女だと思ってたし、2年間で知らない事増えたなって思ってちょっと拗ねてただけ。ベーロン。
ソンギュ:俺に彼女がいたらあんなキスする訳ないだろ!お前の事忘れないって言ったの覚えてねーのかよ。
マネヒョン:あー聞いてるだけで恥ずかしい。なんだよお前等。いちゃつきやがって。
ソンギュ/ゆい:いちゃついてません!

---ヘギョ side----
ヘギョ:社長お呼びですか?
社長:おーヘギョ来たか。まぁ座れ。
半年後に正式にソンギュ達をデビューさせる。
お前はソンギュがバンドやってた時の先輩と仲が良かったそうだな?
お前この前酔ってドラマの共演者と路上でキスしてるところ撮られたばっかりだよな?
これからデビューのソンギュに少しでもマイナスのイメージをつけさせたくないから、
デビュー前からソンギュと知り合いって事は絶対に公言するな。
いいな?
ヘギョ:(笑) お話ってそれだけですか?解りました。心配しないで下さい。社長^^

社長室のドアを後ろ手に締めてため息をついた。
まるで悪女扱い。
しょうがないか、愛され方が解らなくて身を投げ出しちゃう自分が悪いんだもん。
あの写真だって、やめてって言ってるのを無理やりキスしたくせに
後になって「俺はアイドルだからお前が酔ってキスした事にして」って言うから
そうしてあげたのに、彼のファンからは叩かれるし、それ以来彼からは感謝のメールさえないし。
さすが大手事務所アイドルグループの一員だけあるわね。
筋肉ムキムキで野獣アイドルって言われながら女遊びしてないなんてありえないのに。

最初に付き合ったのがソンギュの先輩。
これがモテ過ぎるやつでいっつも寂しかった。
パパも小さい頃からいないし、ママも男取っ替え引っ替えで男にどうしたら愛されるのか解らない。
あの日もう彼とは別れようって決めて1人歩いてたら雨が降って来てコンビニで雨宿りしてたら、ソンギュに会った。
いつも礼儀正しくて、歌のうまいソンギュ。
それくらいしか認識なかったけど、ちょっと酔ってた私をちゃんと家まで連れて帰ってくれた。
それくらいで惚れちゃうってどんだけ大切にされてきてないんだろう私。
どうやったら帰らないでいてくれるかなんて解らないし、キスをしてセーターを脱いだんだけど、やっぱり駄目だった。
手に入らないからもっと欲しくなるのか、あの時の優しさとキスが忘れられないからかたまたまスカウトされた事務所がソンギュの事務所って知ってすぐにこの世界に入った。
なりゆきだよね。
でもさ、小さい頃からママに心配掛けないように演技しながら生きてたし、事務所入ってすぐオーディションでドラマが決まって、その年には映画も決まって、新人賞まで貰っちゃった。
でもね、全然満たされないんだよね。
打合せと称した食事会で偉い人に会ってても、一緒に行ってる同じ事務所の女優やモデルはホステス並みにベタベタ、枕営業なんて序の口って態度、私はたまに思わせぶりに微笑むだけで気に入ってくれて仕事をくれる。
こんな世界ソンギュがいなきゃやってないんだけどな。

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