上記のコミックについて主観的な感想を記述させて頂きます。
ネタバレ等含みますのでご注意ください。

まず、最初は表紙からありきたりな恋愛漫画かと思いました。あらすじを見てゴーストライターと元アイドルそして、その闇というので少し面白そうかと興味をもったのが読書のきっかけになります。

主人公は良くも悪くもラノベのやれやれ系かと最初の印象ではみてとれ、それを振り回す可愛くて活発な美女という図に見えました。

読み終わったあと、主人公が小説家なのもあるのだろうか漫画を読んだというよりは1作の小説を読んだような気持ちになりました。
この作品は、ヒロインへ向けられる様々な愛情が肝だなと感じとれました。そして、ヒロインはもしかしたら初めて主人公の小説を読んだ瞬間に恋に落ちていたのかもとも思えました。出会わなくても自分をモデルにした小説を書いてくれていた主人公、その客観的な視点が様々な愛情を向けられていたヒロインには嬉しかったのだろう。

私が思うヒロインに向けられていた愛には様々な愛があったなと、友愛、敬愛、憧れ、親愛、庇護、所有、偏愛、興味。
愛のカタチは様々で、どれが誰からのとは皆様なの解釈だと思うし、私もまだ自信があっていえるほどではないので述べません。

そしてまたヒロインも各登場人物に様々な愛情を抱いていたような気がします。服従、友愛、親愛、罪悪感、信頼、憎悪、肯定、そして、最後に真の意味での恋愛を得たのかなと。
私には元マネージャーがあれだけ憎いのもそれに比例する愛があったからだと思うので憎悪も愛情だと思います。

そして元マネージャーもヒロインだけを唯一抱けなかったのは無意識下に愛情があったのでは?やっていたことはクズでした。最後もクズでした。ただ、追い詰められた時に今なら抱いてやれると出した言葉、そこまで追い詰められなければ抱けなかった、ヒロインを汚せなかったが故の結末なのか、と。
枕営業をさせず隠し撮りにしていたのも全て、直接ヒロインを汚すことが許せなかった部分があったのでは?とこれはあくまで私の主観です。

そして、ヒロインと元マネージャーの関係の終わりを今なら抱いてやれるといったことが表しているのではないだろうか。この瞬間、元マネージャーは元からですが更に自己愛が1番になってしまった。
そして、ヒロインはこの瞬間憎悪も覚えたのだろうが裏切られたという気持ちが更に強くなってしまったのでは、そして主人公に出会った今、這い上がった今無垢で馬鹿なままのヒロインではない。そして、主人公のシナリオ通りフィクションで元マネージャーを殺したのです。
これはヒロインの心の中で元マネージャーへのある種の執着という鎖から解き放たれたといえるでしょう。
主人公にシナリオを任せたからこそ、ヒロインは真の意味で自分が納得する復讐を叶えることができた。
恐らく、普通に元マネージャーを殺したり、社会的に殺そうとしたりそれではヒロインは執着や憎しみに囚われたままだったのでは。

あの偽物の刃を突き立てた瞬間、自分の愚かさ、元マネージャーの狡さ、そして真の愛情に気付けたのではないだろうか。

そして、やはりヒロインが主人公をゴーストライターに選んだのは最後に書いてくれて嬉しいと言ったようにあくまでも主人公にもう一度書いてほしいからという気持ちもあったのだろうが、小説を読んだ時に自分を客観的に見てくれていたと言ったように、今回の復讐劇も客観的に見て1番いい方法を【書いてくれる】そうどこかで思っていたのではないだろうか。

よくある、恋愛系漫画かと思ったが読んだ後様々な愛情が渦巻、そして個々の感情を感じ取れる良い作品だなと思いました。
ヒロインのように無垢なままでいくのも、あかねちゃんのように体をはっていきていくのも大変で、それでも生きていかなければならない芸能界という世界の闇も上手く描かれていたな、と。

このヒロインが本当に消えずにすんだのは憑依型なだけであって真っ直ぐな気持ちに嘘はなかった。
アイドルとしての時期にも嘘はなかったから、それが伝わってた人がいるから、あのハッカーの子助けてくれた。
そして、逃げずに立ち向かおうとしたから現マネージャーは家族は反対しなかった。
今も昔も知ってる現マネージャーは精一杯手助けしてくれた。
伝わる人には伝わっていた。芸能界から消えてもまだファンでいる人はいる。
どんな手段でもどんな目にあっても一生懸命生きてる人には味方ができる。

これは、どの世界でも変わらないのではないかと私は思った。
自分ではもう終わったと思ってももしかしたら、どこかに1人くらいは自分を信じている人はいるんじゃないだろうか。

この漫画は芸能界の闇を描くと同時に、人間への希望も描いていたなと最終的に思った。

読書の感想なんて書くのは久々で、殴り書きのようになってしまいましたがここまで読んでくれた方ありがとうございます。なかなか思っていることを言葉に落とし込むのは難しいものですね。