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アジサシ/makers

noteにて歴史官能小説を執筆しております。

そういえば思ったのだ。

「なんか、あんまり美味しくなさそうだな」と。

コロナ渦中、

家に届いた白菜とキャベツの事である。

なんだか瑞々しさもないし、固そう……。

でも、一瞬ふわっと、そう思っただけだ。

自分も忙しい時間帯だったし。

そんな事、言ってられないじゃないか。

世間では配送業の方々のオーバーワークの報道が

日々なされている。

みんなが外での買い物に不安を感じている中、

ありがたくも自宅にまで届けて貰っている食材だ。

そういえば、天候不良による野菜の発育不良の

お知らせも来てた。


だから当然、普通に調理して食べた。何日かに分けて。

「ちょっと苦いな」と、

食べていてそう感じた事もさらっと流した。

そういえば。

そんな事を日が経ってから思い出したのは、

連日、身体の痒みでのたうちまわる日々のさらに後の事。


自由気ままに過ごしていたステイホーム中は、

生活習慣を乱しまくりの日々でもあり、

体調、体力が落ちているなとは、なんとなく気がついていたけれども。

思い返せば、痒みで全身が腫れたあの日は、

春野菜を大量に食べた。

あんまり美味しくないないのに。


そうだった、春野菜はアクが強い。

少なくとも自分の体質は、そういうものにものすごく

注意しなきゃいけないのを久々に思い出した自粛の期間。

その日から今日に至るまで痒みのある肌と向き合う日々を送っている。


つづく